2019年7月8日 20:30
LGBT、人種差別、対人関係…「絵本」でわかりやすく共感!
私たちが知るためにも、これからの世代に知ってもらうためにも大切なテーマですよね」。卵の代わりに石を温めていたおす同士のペンギンカップル。飼育員が機転を利かせて…。NYの動物園で実際にあったお話。
差別や偏見を乗り越える強さ。
『彼の手は語りつぐ』
著:パトリシア・ポラッコ訳:千葉茂樹1600円(あすなろ書房)
「人種差別や偏見といった、どこの国でも生まれる問題を扱ったものも大人になったからこそ、手に取ってほしいです。それを乗り越える人間の愛と強さを感じた時、救われる思いがします」。南北戦争時代の文字の読める黒人と、文字の読めない白人の、友情の物語。
作者はその白人の子孫で、代々語り継がれてきた実話。
ライフスタイルの異なる世界を知る。
『おんぶはこりごり』
作:アンソニー・ブラウン訳:藤本朝巳1500円(平凡社)
「働いている母親の大変さや、未婚女性の寂しさなど、境遇が違う世界を絵本で覗くのも楽しいですよ。絵本ならユーモラスに展開しているものが多く、受け入れやすいのではないでしょうか」。家庭を一人で支えるママと、甘えっぱなしの夫と子どもたち。ある日ママが家出したら!?家事の女性負担をシュールに描く。