2019年7月15日 19:00
シェアハウスの住人が隠す“爆弾的”秘密…漫画『水は海に向かって流れる』
独特の世界観でボーイ・ミーツ・ガールを描いた『子供はわかってあげない』から約5年、田島列島さんの待望の新作『水は海に向かって流れる』がリリースされた。今回は男子高校生と26歳OLのボーイ・ミーツ・ガールなのだが、構想には紆余曲折があったようだ。
年上女性への淡いトキメキ。しかし相手はよりによって…。
「最初はグルメとラブコメにしようと思ったんです。第1話のポトラッチ丼はその名残(笑)。ラブコメらしく、ふたりの間に緊張感を持たせたかったのですが、3話目を描いているときにある秘密をふと思いついて、ようやく形が定まりました」
主人公の直達は高校進学を機に叔父の家に居候することになるが、駅に迎えに来たのは榊さんという見知らぬ女性。叔父の家はクセのある大人たちが暮らすシェアハウスだった。
「高校生の男の子が住みたいのは、女の子がいっぱいいる家かなとも思ったのですが、それより海賊船みたいな家なんじゃないかなと思って、そういうキャラを揃えてみました」
そして肝心の秘密というのは、直達と榊さんの家族に関すること。前作は、単行本2冊分のネーム(絵コンテ)を最初に全部描き上げてから本番に入るという、かなり特殊な進め方をした田島さん。