2019年8月26日 20:10
ナチスを逃れた91歳「性セラピスト」。壮絶体験から得た生きる意味
―『anan』本誌でのセックス特集をはじめ、ananwebでも性に関する記事は読者の関心が高いテーマです。映画のなかでもドクター・ルースは「性についてはまだまだ議論されるべき」とおっしゃっていましたが、そのなかでも今後私たちが話し合うべきテーマはどのようなことだとお考えですか?
ドクター・ルースいま私たちが語るべきなのは、リレーションシップについて。ヘブライ語のセックスには「知る」という意味もありますが、その言葉通り「どのようにセックスをすればいいのか」についてだけ語るのではなく、お互いをより深く知り合うことが求められているのです。
それによって、「どんなことがあなたを悲しくさせるのか」「どんなことがあなたを幸せにするのか」「何が変われば自分の人生がより良くなるのか」を知ることができます。そういったことを話し合うことがこれからは重要だと感じているところです。そして、それこそが私の著書『SEX FOR DUMMIES』の改訂版を作った理由。先日、ニューヨークの郊外で本のサイン会をしたときも売り切れてしまいましたが、次に行くシカゴでも800人もの方々が来場してくれる予定なんですよ。