2019年10月17日 18:20
スラム街出身だけど…インド階級差別社会に立ち向かう青年の生きざま
個人同士を競うよりも、ヒップホップそのものを高みに持っていきたいと願っている人物です。そして、サフィナはまさにおっしゃるとおりエキセントリックな女の子ですが、それはフラストレーションを抱えているからでもあるのです。もともと責任感が強く、しっかりした子であるからこそ、自分の人生の選択肢が狭められた状況に怒りを覚えているのです。それに、私はサフィナを単なるムラドの彼女、という枠におさめたくなかったんです。この映画のメインストーリーはムラドの成長物語ではありますが、その主人公におまけでくっついているような女の子として描きたくなかった。
彼女は裕福な家庭で育ってはいるものの、いろいろな足枷があって、彼女もまたそれと戦っている。単なる添え物としてのキャラクターではなく、しっかりとした人物として描きたかったんです。
--映画のもとになった、ラッパーのNaezyとDevineとはどのように出会ったんですか?
ゾーヤー Naezyが21歳の時にiPadで撮ったという映像をたまたま見つけて、しばらくその曲と映像が頭から離れないくらい、虜になりました。
そこから何としても彼に会いたいと思って、手を尽くしてコンタクトを取りました。