2019年11月15日 19:20
ビートたけし「妙な迫力があるね…」“世界の北野”が驚いたモノとは?
――会場をご覧になって、いかがでしたか?
たけしさんおもしろいなと思いました。やはり今の技術が進歩しているので、ミイラの中までどうなっているのかわかるんですね。人間は、永遠の命が求められなくなると、その人をしのぶように、どうにか入れ物だけでも作ろうか、とかいろんなことを考えるんだね。
文化的にあらゆる方面のものがあり、ひとつのミイラによって、いろいろなことがわかってくるのはおもしろいと思う。
ちょっと震え上がったね…
――どの作品がおもしろいですか?
たけしさんお坊さんがお経を上げながら死んでいくとミイラになるという“即身仏”や、「ミイラになる」といって(自ら)ミイラになった人のものは、ちょっと震え上がったね。すごい精神世界。まだ神の存在とか仏教とか、相変わらず未知の部分だけれど、ないがしろにできないというのは今もずっとある。
今の時代は、かつての時代の建物とかの名残はわかるけど、人間自体がどんな格好で身長だったとか、いっさいわからない。
唯一の手掛かりは、生きているときの形をやや保っているミイラなんだよね。
ミイラを燃やした時代がある
――誰に見てほしいですか?
たけしさん子どもがいちばんいいのだけれど、でもいくつになっても、「もうちょっと知りたい」