2019年11月20日 19:20
SDGsで世界が変化…“待ったなしの環境問題”に私たちができること
意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「温暖化対策」です。
一刻を争う状況。積極的な取り組み必須の時代へ。
日本でも近年、災害を及ぼすほどの大量の雨が降るなど、以前とは気候が確実に変わってきたことを実感します。9月にNYで開かれた国連気候行動サミットは、スウェーデンの16歳の環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんの演説でも非常に注目を集めました。
日本の温暖化対策は、民主党鳩山政権時に、「2020年までにCO2の排出量を1990年比で25%削減」と発表。そんな高い数値は実現不可能と、財界から強い反発を受けました。
鳩山政権はそのために原発政策を進めようとしていたのですが、東日本大震災が起こり、立ち消えに。しかし、あれから世界は大きく変化しました。一番大きかったのは、2015年に国連がSDGs(持続可能な開発目標)を掲げたことです。かつては、短時間に効率よく利益を上げて、株主に還元することが企業価値とみなされていました。しかし、いまは環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)