2019年11月20日 19:20
SDGsで世界が変化…“待ったなしの環境問題”に私たちができること
に配慮する企業に優先的に投資をするESG投資も進み、人権や環境への意識の高いクリーンな企業でなければ、人もお金も集まらない時代になったのです。
業界をリードするトヨタ自動車では、2050年までに製造工程に関わるCO2の排出ゼロを目標に、さまざまな改革を行っています。環境対応車の開発、車のリサイクル、製造には風力発電や「からくり」を動力の一つとして使うなどの工夫を凝らしています。
私たちにできることは、まずプラスチックゴミを減らすことでしょう。マイタンブラーやエコバッグを持ち歩く習慣が広がるといいと思います。また、消費者と生産者の距離を縮めれば、流通にかかるCO2を抑えられます。都会でとれた野菜を購入する、都市型農業を始める動きも加速しています。
これまでは消費も生産も過剰でした。
大量のゴミを出し、作るのにも捨てるのにも無駄なエネルギーを使い、CO2を大量に排出していました。消費者の意識が変わらなければ企業は変わりません。スマート化により、自分のCO2排出量を知るのもいい方法かもしれません。環境問題は、待ったなしの状況。できることから始めましょう。
堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。