2019年12月12日 19:10
あなたは見つけられる? 『ひつじのショーン』に隠された名作の数々
それだけに、僕にとっては大きな挑戦だったと思います。
実際、制作中は深夜まで働いた日もたくさんありましたし、実現できなくてカットせざるを得ないシーンもありましたが、大切なのは、力強い映画を作ること。そして、ショーンの世界観が生み出すコメディとハートをきちんと観客に伝えなければいけないという思いがありました。
そのなかでも一番大変だったのは、宇宙船の制作。各部門のスタッフが一丸となって6か月を費やして作り上げましたが、正直言ってかなりてこずった部分もありました。でも、アードマン・ アニメーションズの素晴らしいところは、どんな課題を投げられても、経験値の高いスタッフたちが対応してくれるところだと、改めて感じることができたと思います。
毎日忙しくて4年はあっという間だった
―準備はもちろん、1日に撮影できるのは約15秒分という本当に時間のかかる作業の連続だったと思いますが、完成までの4年間を振り返ってみていまの心境は?
監督前作にも携わってはいましたが、僕とリチャードにとっては、今回が初の監督作品となるので、本当に光栄なことだと感じていました。最初の2年は絵コンテなどの開発、次の年はパペットやセット作り、そして最後の1年は撮影をしながら編集作業に明け暮れているような忙しい毎日だったので、いま思うとこの4年はあっという間でしたね。