くらし情報『竹野内豊 新作映画で「“やりきった”みたいな気持ちになれなかった」』

2016年1月6日 12:00

竹野内豊 新作映画で「“やりきった”みたいな気持ちになれなかった」

曳山を引く意味の“つながる”が、映画のなかでもキーワードになっていますが、文字の響きとして素敵だとは思えても、深い部分までは理解できなくて。それで、撮影前に正直に冠さんにそれを言ったら、『俺にもわからない。だからこそ映画にしたい』とおっしゃったんです。それがとても印象的でした」

クライマックスでは中原も共に、最大重量8tの曳山につながる。

「セリフにもありますが、つながってみないとわからない感覚はありました。引き手に手をかけて、その重さや大きさを感じて、周りの人と気持ちがひとつになる。そして曳山を通じて、360年受け継いできた過去の人々とか、自分の先祖とか、その周辺一帯のすべてとつながるような。ただ、曳山を引いて坂を上がっていくんですが、途中で片足だけパンパンになって、撮影が終わった瞬間は、そこに気持ちが逸れていて“やりきった”みたいな気持ちにはなれなかったです。
まあ、その自信と不安とを行き来してる感じでいいのかなって思ってもいるんですけど」

◇たけのうち・ゆたか現在公開中の映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』で、日本語版のヘビ役の声を担当。’16 年夏に公開予定の映画『シン・ゴジラ』への出演も決まっている。

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