2020年2月28日 20:40
「不登校だった私も変われた」鎌滝えりが女優になって伝えたい思い
―確かに、村上さんと有森さんの醸し出す空気感は、非常に生々しいものがありました。
鎌滝さん本当に、すばらしかったです。この作品は私にとって初めての映画の現場だったので、そわそわしているときもありました。でも、初日に村上さんが「どんな球を投げてきてもいいよ、僕が全部拾うから。ただ、僕と目を合わせて話してくれたら大丈夫だよ」と声を掛けてくださったんです。
そんなふうに全部を受け止めてくださったおかげで、村上さんとのシーンも雰囲気を出すことができたと思っています。
恵まれた環境のなかで演じることができた
―すべてを委ねることができる環境だったんですね。有森さんからもアドバイスを受けたそうですが、同じ女優として学んだことも多かったのでは?
鎌滝さんたくさんありましたが、役に関してだと、私たち母娘はこれまでにこういう人生を一緒に生きてきたよね、といったお話を聞かせてくださったりしました。
話をしていないときでもつねにこちらの存在を認識してくださる空気が伝わってきたので、それもすごく居心地よくて。本当のお母さんと一緒にいるような感覚がありました。
そのほかにも、私が感情を爆発させなければいけないシーンではずっと肩を抱いてくださったり、衣装が乱れたらそっと直してくださったりして、「なんて美しい女性なんだろう」