2020年3月11日 21:30
「農業には大きなチャンスがある」地球のためにいますべきコト
監督「もっとこういうことができるのではないか」とか「以前の生態系を作り直すことができるはずだ」といった希望や信条は、つねに自分のなかにありました。
最初に思っていた以上に時間を費やすことにはなりましたが、美しい発見やマジカルな出来事がいつも起きていたので、そういったことにインスピレーションを受けながら前に進んでこれたと思っています。
妻は夢を一緒に追うことができる仲間
―農場に暮らしているなかで、一番感動した出来事は何ですか?
監督いくつもありますが、そういったエピソードのほとんどは病気になった動物が回復したことと関わっています。なかでも、本当に感動したのは、映画にも出てくるブタのエマが元気になったとき。
なぜなら、私にとって動物の生命的な危機を乗り越えた初めての瞬間だったからです。作品には映っていないところで僕は農場で起きるさまざまなことに対処しながら、何日もエマにかかりっきりだったので、当時はかなり疲れ切っていました。
やらなければいけないことがあまりにもあったので、ある日エマの頭の上に手を置いて「これ以上僕にできることはない。あとは君にかかっているんだよ」と声をかけ、翌日にエマの子どもたちを小屋に戻すことに。