2020年3月28日 20:00
隙のある人が色っぽい? 柳楽優弥、色気に悩み「結果、よくわからない(笑)」
世界から注目を集めた映画『誰も知らない』。この作品が公開されたのは14歳の頃。その当時から、人を惹きつける不思議なムードを纏った少年だった。あれから16年。30歳を目前にした柳楽優弥さんは、10代の頃のシャープな色気からおおらかで穏やかな色気を漂わせる俳優になった。
人間的な引き出しが、色気として表れるんじゃないかと考えています。
「色気って…なんなんでしょう。以前、役柄の参考になればと思って色気について調べていた時、たまたま見つけた本に“隙が色気だ”って書いてあったんです。
確かに、完璧すぎる人よりも隙がある人のほうが惹きつけられますよね。ただ、その隙っていうのをどこでどう出すのかを真面目に考えすぎてしまって、結果、よくわからないっていう…(笑)」
軽やかな口調でそう言って笑う。
「ただ、色気って年齢を重ねることで増すものだと思っているんです。色気を感じるのも年上の方のほうが多いです。いろんな経験を経ることで人間的な引き出しが増えて振る舞いが熟練されてくると、それが色気として表れるんじゃないかと」
映画『HOKUSAI』で共演した田中泯さんは、そんな理想的な年の重ね方をしているひとり。