2020年3月31日 19:30
柳楽優弥「ほんとヤバい!」田中泯とそろって葛飾北斎役に頭を抱えた理由
僕は迷う前に無理だって諦めてるよ。
柳楽:僕も、泯さんみたいな境地にいけたら楽になるんですかね…。
――そんなふたりが考える色気、そして色気を感じる表現者とは?
柳楽:ブレずに生きるってすごく勇気のいることだと思うんです。僕はなかなかそうなれないから、自分らしい生き方をきちんと確立できている人に憧れますよね。
田中:僕も自信を持って生きてきた人じゃないもので、つねにグラグラしていたけれど、それをよしとしてきたんだよね。もともと自信なんてものは、自分の気の持ちようで、そんなものを根拠に生きてもしょうがないと思ってる。自分がどんなにグラグラしててもいいんです。大事なのは、何にも頼らずにひとりで歩いている自分が、一番かっこよくいられているかどうか。
人に見えている自分なんてどうでもいいんだよ。他人なんて、いつかいなくなっちゃうかもしれないし。
柳楽:すごくいい考え方ですね。いまのような情報が多い時代って、人の評価に左右されたり、誰かの価値観に自分を合わせてしまったりしてしまいがちだと思うんです。僕も流されやすいところがあるので、とても興味深いですし、これから先、生きていくうえでのヒントがあるような気がします。