2020年5月22日 19:30
え、不快なニオイは体からの“サイン”!? 体臭・口臭予防の食材とは
中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「ニオイ」です。
疲れているときや、不摂生が続いたとき。いつもより体のニオイが強いな、と感じることはありませんか?ニオイも、体からの大事なサイン。今回は中医学から見た「体臭」と、その養生法についてお話しします。
不快なニオイは多くの場合、体の中に不要物が溜まり、それが熱と結びついて生じる「湿熱(しつねつ)」によって引き起こされます。その一番の原因は、これまでも何度かお伝えしてきたように、食生活の偏りです。「肥甘厚味(ひかんこうみ)」といわれる脂っこいものや甘いもの、味の濃いもの、それにお酒。
これらを摂りすぎると体内に熱と不要物、湿気が溜まって発酵のような状態になり、ニオイのもとであるどろどろとした病理産物、「痰湿(たんしつ)」を作り出してしまうのです。さらに、ストレスによって気の巡りが鈍くなると、痰湿が体に停滞する時間が長くなり、より強いニオイを生むことに。これが、食事の偏りやストレス、疲労によって体臭が強くなってしまう仕組みです。
あっさり味の食事を、毎日のベースに。
予防するにはやはり、食べ方を見直すことが先決。