くらし情報『1000人に1人の悪口でも…“ネット中傷”の裏に古い価値観アリ?』

2020年8月1日 21:00

1000人に1人の悪口でも…“ネット中傷”の裏に古い価値観アリ?

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ネット中傷」です。

当人にとっては気にするなでは済まされません。
1000人に1人の悪口でも…“ネット中傷”の裏に古い価値観アリ?


『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが5月に亡くなりました。インターネット上で誹謗中傷を受けていたことが原因による自死といわれており、ネット上の誹謗中傷に対し、新たな法律や厳罰化を求める声が強くなりました。

でも、僕は新たな法律を設ける必要はないと思います。侮辱罪や名誉毀損罪など、既存の法律で十分裁くことができるからです。ただ問題なのは、訴えようにも、発信した相手の特定がとても難しいということ。
弁護士を立て、SNS事業者や掲示板管理者などに情報開示請求を行い、発信者のIPアドレスをもとに、電話会社などに開示を求めて、住所や氏名、本人特定ができます。そこから損害賠償の請求になるので、お金も時間もかかるのです。アクセスログの保存期間は決まっているため、特定が間に合わないケースもあり、政府からは事業者に対し、情報の速やかな開示や保存期間の延長を求める動きが出ています。

ほかにも、過度に人を傷つける文言は書き込めなくするなど、民間事業者にできることはあると思います。

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