2020年9月18日 21:00
「人間力」の前に「言語力」が大事に? コロナ禍で加速する、言葉の重要性
「感情が自然と溢れて発せられた、ライブ感のある言葉にこそ、人は感動します。だからいつも周りをきちんと見て、その場で感じることを大切にしてほしい。どんな心の動きがあったか自分の気持ちと向き合うことを続けていけば、人の感情を揺さぶる言葉を自然と発しやすくなります」
人は自分のことをわかっているようで、案外わかっていないもの。だからこそ思考するクセをつけることが大事なよう。
新たな言葉が、イノベーションを生み出す。
時代を表す言葉や流行語など、新しい言葉は次々と生まれてくる。たとえばお笑い第7世代という言葉が広まったことで、5は?6は?と気になり、興味の幅が広がった。さらに、社会に影響を与えることも。
「呼び名のなかった人や現象、感情に対して名前が付くということは、新たな価値観や概念を生み出すことに繋がるので、言葉の持つ大きなチカラのひとつだといえます。例を挙げるとイクメンという言葉ができたことで、それを目指す男性が増えたり、はたまた母親にはそれに該当する呼び名がないということに社会が気づくきっかけにもなりました。LGBTもしかり。これまでないことにされてきた人たちに名称ができたことで、社会や世間が多様性を受け入れられるようになり始めました」