2020年9月14日 20:10
ある大作家が抱える苦悩…格差社会に翻弄された波乱の人生
この物語は原作者のジャック・ロンドンの自伝的な作品ではありますが、必ずしも彼は愛のことを信じていなかったわけではないんじゃないかなとも考えています。
なぜなら、ジャック・ロンドンの場合は、2番目の妻がすべてを分かち合える理想の女性であって、そういう女性と出会うことができた部分においては、マーティンとは違いますから。そういった現実と創作の間に生まれる違いというのもおもしろさであり、魅了されるところなんだろうなと思います。愛とは普遍的なものであって、いつの時代も大切なものですよね。―それでは最後に、日本の観客にメッセージをお願いします。
マリネッリさんできるだけ多くの方に観ていただき、この作品をみなさんに好きになっていただきたいと思っています。今回、この映画を直接日本まで紹介しに行けないことは非常に残念ではありますが、いつか仕事か旅行で日本には訪れたいと考えています。そのときにみなさんと会えたらうれしいですね。
インタビューを終えてみて……。
劇中のイメージとは違って、精悍で爽やかな雰囲気のマリネッリさん。オンラインでの取材ではあったものの、画面越しからも伝わるカッコよさには思わずくぎ付けになってしまいました。