2020年10月1日 18:00
コロナ禍で孤独を感じたら…名匠が訴える「心を救う助けとなるもの」
として大規模な支援をし、日本でも注目を集めました。こういった状況下で、なぜ私たちには芸術が必要なのだとお考えですか?
監督経済的な問題で社会が弱くなっているときやいろいろな葛藤が生まれている危機の時代こそ、芸術が大切だと僕は思っています。それゆえに、芸術に対する支援は増やされるべきであって、決して減らされるべきではありません。
特に、コロナが原因でほかの人と接触する機会が減り、1人で過ごす人が増えているなかで、「いったい自分の価値とは何なのか?」「自分は何を感じて生きているのか?」といった問いと向き合う時間も増えていますよね。そんなときに、芸術はその助けになると思っています。
そういったこともあり、この作品もいまの時代によりインパクトを持って受け入れられたらいいなと。なぜなら、本作は一人の人間が自分自身を発見する物語でもあるので、同じことに直面している人々の助けになればと願っているからです。
―最後に、監督が映画や芸術を通して続けていきたいことはありますか?
監督僕が映画を作るときに優先しているのは、まずストーリー。
たとえば、何年も寝ても覚めてもずっと考えられるようなストーリーなら、映画にしてもいいのかなと思っています。