2016年4月13日 08:00
松任谷由実、内館牧子、吉本ばなな…歴代連載陣が語るanan論とは?
これまでにananに連載してきた、たくさんの小説やエッセイ…。連載陣は、今も第一線でご活躍の小説家、脚本家…の方々でした。みなさんにとって、ananという雑誌はどんな存在なのでしょう?連載時を振り返りつつ“ananとは?”を語っていただきました!
■松任谷由実No.745(1990年10月19日号)~
ねえねえこれどうよ!?自分のとっておきのスイーツをひとに教えてあげたい気持ちは、逆にいろんなことを教えてくれた気がします。べつにガマンしちゃえばすむ小さな甘いの、だけど、それがどうしても食べたいと思った瞬間から、実際口に運ぶまで、様々な景色や出会いがありました。ananで連載することは私自身の暮しに、たくさんの息吹をミルフィーユのように重ねてくれました。
■内館牧子No.800(1991年11月29日号)~
ananは、一般女性の「日常」との距離の取り方が類なきほどうまい。一般女性が「憧れる日々」を見せているのだが、「生活」のノウハウに堕ちない。
海外女性の「異文化」に過剰な価値を見ない。この絶妙な匙加減は、私たちを夢中にさせた。1970年から80年代、会社の昼休みに女子社員がananを囲み、明日を夢見ていたことは、間違いなく現在の女性進出の力になった。