2020年10月28日 19:30
「叫んでいる凶暴な人たち」のイメージを拭った若き台湾活動家の意外な真実
そういった社会的な変化が女性の背中を押したんですね。
監督そうですね。どこの国でも結婚や出産、子育てなどがあって女性が政治に参加するのは大変なことですが、台湾では女性の政治家も増えているように思います。そのなかには、子どもを持つ女性たちもいますが、彼女たちが声を上げているのは、母親だからこそわかる問題を伝えたいから。そうやって多くの可能性が生まれていっているように感じています。
―素晴らしいことですね。監督は2018年の金馬奨授賞式で「いつか台湾が“真の独立した存在”として認められることが、台湾人として最大の願いだ」とスピーチをしてニュースとなりました。もしいまスピーチする機会があったら、どんなことをメッセージとして伝えたいですか?
監督いま、世界はコロナ禍という大変な困難に直面していますが、私は“神からのサイン”のようなものだと感じています。
なぜなら、世界的に政治の権力が大きくなりすぎて腐敗している部分がありますし、あまりにも発展しすぎているところがあるからです。
そういったことに対して、全世界的に警告を促されているようにも感じるので、世の中がこれ以上悪い方向に進んで行ってしまわないように注意を怠らず、これからもそれぞれの国が自分たちのことをきちんと守っていかなければいけないと思います。