2020年10月28日 19:30
「叫んでいる凶暴な人たち」のイメージを拭った若き台湾活動家の意外な真実
と思っていたほどです。映画やテレビを見たり、友達と自転車に乗ってでかけたり、といった青春時代を送っていました。
―現在の台湾についてもおうかがいしたいのですが、台湾はアジア初の同性婚法制化や政界における女性の進出も進んでいますよね。監督から見て、それを支えているものは何だと思いますか?
監督台湾の社会状況から考えると、比較的女性が政治に参加しやすい雰囲気ができていることは大きいでしょうね。もちろん、台湾でも昔は女性の政治家は決して多くありませんでしたし、同性婚が認められるということも想像できないことだったと思いますが、その時に比べて台湾が開放的になったというのがあるかもしれません。
その背景には、少数派の人たちが「自分たちの権利を得るためにどんどん声を上げるべき」という空気を作ってくれたのもあると思います。そういった環境の変化が徐々に女性の活躍へとつながっていったのではないでしょうか。そのなかで、2016年に蔡英文(ツァイ・インウェン)氏という女性初の総統が誕生したのも、いいタイミングだったとみなが感じています。
自分たちの国をそれぞれが守っていかないといけない
―なるほど。