2020年12月8日 19:20
OAU・TOSHI-LOW「名前を覚えていなくても心に残ってくれたら」15年の軌跡
子どもも、上の子は中3で下の子は小2という男ふたりですが、一緒に格闘技をしています。
ーー東日本大震災の復興支援活動を行うNPO法人「幡ヶ谷再生大学 復興再生部」の代表も務めていらっしゃいますね。私は阪神・淡路大震災を経験した後に大阪から上京しまして、震災の大変さや影響を思うことがあります。TOSHI-LOWさんは震災がご自身にとって、大きな影響があったのでしょうか。
阪神・淡路大震災のときは何もしなかったんですが、自分のなかで何かひっかかりがありました。何もしなかったからこそ、ボランティアをする人を偽善だと思っていたし、そういうときにできた歌をどちらかというと否定的に見ていたんです。でも、いざ東日本大震災のときに自分がボランティアをやったときに、以前の自分が思っていたようなことを人から言われました。でも、とてもその気持ちもわかるんです。
過去は変えられないですが、未来は選べるわけですから、自分が「じゃあどっち側に行きたいか」と思ったら、偽善だ売名だと言われようが、大変な人に寄り添う活動がしたいと思って、いまでも復興支援の活動を続けさせてもらっています。今後もまだ何かあるかもしれない。