【音楽通信】第62回目に登場するのは、結成15年を迎えたアコースティックバンド「OAU(オーエーユー)」のフロントマン、TOSHI-LOWさん!【音楽通信】vol.62BRAHMANもOAUも、もう1回はやりたくないTOSHI-LOWさんは、1995年に結成された日本が誇るライブバンドでもある、ハードコアパンクバンド「BRAHMAN(ブラフマン)」のボーカリストとして、そのカリスマ性で多くのロックファンから支持されています。2005年には、TOSHI-LOWさん(Vo, A.G)、KOHKIさん(A.G)、MAKOTOさん(Cb)、RONZIさん(Dr)からなるBRAHMANの全メンバー4人に、ヴァイオリニストでフロントマンも務めるMARTINさん(Vo, Violin, A.G)とパーカッショニストのKAKUEIさん(Perc)の2人を加えた6人からなる、アコースティックバンド「OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND」を結成(その後の名称は「OAU(オーエーユー)」)。そんなOAUが、2020年12月9日にオールタイムベストアルバム『Re:New Acoustic Life』をリリースされるということで、バンドを代表してフロントマンのTOSHI-LOWさんに、お話をうかがいました。ーー1995年にBRAHMANを結成されてから今年で25年となりますが、これまでを振り返るといかがでしょうか。あっという間でしたね。でも、BRAHMANを最初から「もう1回やれ」と言われたら、絶対イヤですね(笑)。ーーそれはなぜですか?苦しい思い出しかないから。ただ、BRAHMANを続けてきたことに対してのご褒美として、いい思い出もたくさんもらっているので、それはありがたいです。でも、もう1回はしたくない。ーーその一方で、2005年にはOAUを結成されて、今年で15年となります。OAUも「もう1回やれ」と言われたらイヤですが(笑)、15年経ちましたね。いまの時代は、けっこうアコースティック音楽の理解が深い。自分ではジャンルで隔てたことはなく、ロックの人がアコースティックを歌ってもいいと思うし、弾き語りをやってもいいと思うし。でも、15年前はそうじゃなかった。「なんでロックの世界の人がアコースティックをやるのか、よくわからない」ということや「やるべきじゃないんじゃない?」という意見も多かったんです。それに加えて、自分たちもうまく演奏ができていないということもあって、苦しいこともありましたね。アルバムは「サラッと聴いても何か心に残ったら」ーー2020年12月9日に、オールタイムベストアルバム『Re:New Acoustic Life』をリリースされます。タイアップ曲やライブでの人気曲など、15年間のさまざまな楽曲が収録されていますが、もともとリリースのご予定があったのですか。予定はありました。コロナ禍になってもずっと、最低限の人数でレコーディングしていたんですが、スタジオにキャンセルが相次いで他の方が入らないので、予定より早くできちゃいました(笑)。だからコロナの影響も悪いことばかりじゃなく、作業がしやすい面もありました。ーー1曲目「世界の地図」は、NHK『みんなのうた』2020年6、7月の曲ですね。この曲はどんなお気持ちで書かれましたか。これは『みんなのうた』のために曲を書き下ろしました。コロナ禍の前に作った曲ですが、歌っている内容は、いま実際に起きていることにもつながってしまったところもあるので、説得力のある曲にはなっていると思っています。ーー映画『新聞記者』(2019年公開)主題歌「Where have you gone」、ドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系 2019年放送)のオープニング曲「帰り道」など、映画ファンやテレビ視聴者といった、より多くの人に曲が届く機会もありましたね。どれもお話をいただいてから提供した曲ですが、“何食べ”は、作って出したら「テンポ感が違う」と言われて。次の日はもう業界の方向けの試写会があって、そこから「1日で作らなきゃいけない」となって、試写会用の1分間のところのみですが1日で作りました。ーー1日で曲作りができるものなのですか、すごいお話です。いや、本来は作れないですね(笑)。でもなぜか作れるときもある。この曲は、深く考えなかったからこそ素直にあふれでるメロディと、素朴なんだけどある意味、人によっては深くとらえてもらえるような歌詞が書けて。どれも偶然の産物なんです。そうなってくると、タイアップものというのは、すごくおもしろいなと思いました。先ほどお話しした「世界の地図」ではお子さんが聴くとか、“何食べ”では男性同士のカップルの方が聴くとか、さまざまな層の方が聴くということは、悪くないなと。いままではどうしても、自分に近いところから出るものしかなかったから。ーー『新聞記者』の主題歌「Where have you gone」も、映画をイメージしたのですか。当初そういうことではなく曲を作っていたんですが、その頃からすでに映画のお話があって、ちょうどいいんじゃないかと。映画にすり寄るわけではなく、自然と曲がはまっていくので、映画のエンディングにはふさわしかったんじゃないかと思っています。ーーこの曲は(ELLEGARDEN、the HIATUS、MONOEYES、the LOW-ATUSのギターボーカルとして活動中の)細美武士さんがゲストコーラスで参加されていますね。はい。MARTINが「こういうコーラスがほしい」と言ってきたキーが、俺が全然出ないキーなので、「高い曲が歌えるいい声の人は誰だ?」という話になりました。そこで「これは細美武士しかいない」となって、連絡したら「すぐやる」と言ってくれて。そういったコーラスも含めてひとつの楽曲なので、よかったですね。ーータイアップ曲だと、音楽ファンの方以外のお茶の間の方からも反応があったのでは。そうですね、反響は大きかったんじゃないかな。いままでライブに来る方はバンドファン、音楽ファンの方が多かったのが、明らかにテレビや映画を観てからいらっしゃったような方も増えました。しかもそれが、性別も年齢もバラバラ。ちっちゃいお子さんもいるし、おじいさんもいるし、OLさんもいるので、とてもいいことだと思っています。ーー17曲目「最後のニュース」のみオリジナル曲ではなく、井上陽水さんのカバー曲を収録されていますね。10月に放送された音楽番組『The Covers』(NHK BSプレミアム)で、OAUさんが披露されていました。番組でカバーさせてもらったことがきっかけですね。これは30年前の歌なんですが、いまのことをすごく当てている歌というか、予言のような歌です。井上陽水のように優れた音楽家の方は預言者でもあるというか、いま一番響く歌なのではないかなと。歌は、自分の歌だけではなくて、歌を誰かが引き継ぐことによって、自分の歌を違う人が歌ってくれたらうれしいと思うんですよね。時代が移り変わっても、歌はそのまま引き継がれていく。「最後のニュース」は、そんな歌い続けられることに値する歌だと思いますね。ーーもともとこの曲を聴かれていたんですか。これが新曲だった当時に聴いていたんです。報道番組『筑紫哲也NEWS23』(1989年〜2008年 TBS系列)の初代エンディングテーマでした。そのときはまだ自分がガキだったので、「おじさんがなんか言ってるなあ」っていう感じでしか観てなかったんですよね。でも、そうやって子どもなりに社会現象を見ようとしていたんじゃないかなと。ーーTOSHI-LOWさんが歌うこの曲を聴いて、『The Cover』司会の池田エライザさんが感涙され、同じ司会のリリー・フランキーさんに「番組で初めて泣いたんじゃない?」と声をかけられていた場面も印象的でした。最初はウソ泣きかと思ったんですよね(笑)。でも、エライザが「自分でもびっくりした」と言っていて、歌を聴いていたら「泣いてしまった」と。だから、インパクトがある曲なんだろうなと思いますし、そんなふうに思ってもらえることを自分たちがやれたんだったら、とても曲にもバンドにもいいことですし、うれしかったです。ーーやはりTOSHI-LOWさんの本物の歌の力に、エライザさんが感動したのだと思います。エライザは、自分でも感情にならない部分を話していたから、だから涙が出たのかなと。音楽をやっていて、望んでいることって、そういうことなのかもしれない。なんか「うまいですよね」と褒められたいわけじゃなく、説明できないけれど、心にドンッ! と深く刺さったり、「なんなんだろう、この気分」「涙が出てしまった」というのは、すごい話で。逆に、「イヤな歌です」という反応でもいいんですが、そういう何か、心にひっかかるものがやれたんだったら、音楽家としてとてもうれしいこと。それがべつに自分たちの作った曲じゃなくてもいいんですよね。ーーでは、いまのOAUを表現しているという、今回のアルバムで唯一の新曲となる16曲目「Change」はどのように生まれた曲でしょうか。今年、コロナ禍になってから作りました。「BALMUDA The Speaker」というライトが光るスピーカーとコラボの話があって、暗闇のなかの灯りをイメージしています。コロナ禍では何かが変わっていくんだけれども、変わった先に絶望ばかりじゃなくて、希望の光が見えるような意味合いの曲になればいいなあと思って作りました。ーーボリュームのあるアルバムですが、どんなふうに聴き手に届いてほしいでしょうか。どんなかたちでもいいので、サラッと聴いてほしいですね。それでも、何か心にひっかかるものがあるんじゃないかな。というのも、ものすごく「このジャンル」というように偏らない音楽性なので、聴きやすいと思います。普段はCDを買ってまでは曲を聴かないけれど、たとえば「テレビで流れている曲が好き」といった方も含めて、すべて音楽ファンだと思っているので、OAUはそういう人たちに聴いてもらえればいいなと思っているから。OAUのことも「なんだっけ? 英語の短いあのバンド」のように(笑)、名前を覚えていなくても、なんか鼻歌みたいな感じでも、心に残ってくれたらいいなと思っています。そういうなかで、「帰り道」はとくにいろいろな方に歌ってもらえているから、そういう存在でありたいですね。「心を開いて、おもしろく生きていきたい」ーー本日は東京都渋谷区にある幡ヶ谷で取材させていただいており、私自身も11年住んでいたことがあるのですが、TOSHI-LOWさんにとって幡ヶ谷はなじみのある場所なんですよね。いまもご飯を食べるなら、幡ヶ谷ですね。昨日も、子どもを連れて、幡ヶ谷にご飯を食べに来ました。このあたりは便利なんですよね。渋谷の田舎というか。気取っていないし、お店も庶民的なところばかりです。ーー普段のご趣味といえば、おうちでは何をされていますか。普段は体を動かしています。格闘技をしているので、蹴ったり殴ったり締め上げたりする練習ですね(笑)。ジムに行くこともありますし、家で鍛えたりも。子どもも、上の子は中3で下の子は小2という男ふたりですが、一緒に格闘技をしています。ーー東日本大震災の復興支援活動を行うNPO法人「幡ヶ谷再生大学 復興再生部」の代表も務めていらっしゃいますね。私は阪神・淡路大震災を経験した後に大阪から上京しまして、震災の大変さや影響を思うことがあります。TOSHI-LOWさんは震災がご自身にとって、大きな影響があったのでしょうか。阪神・淡路大震災のときは何もしなかったんですが、自分のなかで何かひっかかりがありました。何もしなかったからこそ、ボランティアをする人を偽善だと思っていたし、そういうときにできた歌をどちらかというと否定的に見ていたんです。でも、いざ東日本大震災のときに自分がボランティアをやったときに、以前の自分が思っていたようなことを人から言われました。でも、とてもその気持ちもわかるんです。過去は変えられないですが、未来は選べるわけですから、自分が「じゃあどっち側に行きたいか」と思ったら、偽善だ売名だと言われようが、大変な人に寄り添う活動がしたいと思って、いまでも復興支援の活動を続けさせてもらっています。今後もまだ何かあるかもしれない。「どうやったら未来によりよく生きられるか」と考えています。それは、お金を稼ぎたいとか、ラクをしたいわけじゃなく、「自分がどれだけ充実感を持って生きられるか」ということ。自分らしく生きるために、活動の場や活動の仲間というものを自分で作り上げるベースに、幡ヶ谷という街があります。ーーバンドも長く活動されていると、見えてくることもあるのでしょうか。長くやると、黒歴史みたいなものも変えられるんですよね。もし途中でバンドをやめていたら、最初の拙い音楽で失敗して終わっていたところも、長く続ければ「そっか、15年前にあんな失敗があったから、いまはこうしてみんなで仲良くやれるんだな」となる。「変わることができる」ことが、続けてよかったと感じるひとつです。だから、もしも「やらなきゃよかった」という失敗をした人がいたとしても、「続けていけばそれが変わるかもしれないよ」と伝えたいですね。過去は変えられないわけじゃない。以前の悔しい気持ちを書き直せるという感覚。ーーところで、TOSHI-LOWさんが息子さんへ作り続けたお弁当を紹介された書籍「鬼弁〜強面パンクロッカーの弁当奮闘記〜」が、4度の重版を記録して、さらに「中学生編」を追加して11月に発売されました。TOSHI-LOWさんがまさかお弁当エッセイを発売するとは当初驚いたロックファンは多いと思います。望んでいたことじゃないんですが、まさかです。出版のオファーをされてからも、3年間ぐらい渋っていたし、本を出そうと思っていなかったんですよ。ーーご自身でも、もともとお料理されていたんですか。していましたね、基本的に何でもできます(笑)。料理だけじゃなく、雑誌『クロワッサン』(マガジンハウス刊)も買って、生活の参考にしていたりしますよ(笑)。ーーおうちでは、奥さま(女優のりょうさん)もお料理されますよね。りょうちゃんも、もちろんやります。いまは舞台『両国花錦闘士』に入っているので、そういうときの食事は朝も夜も自分が担当して作っています。子どもも、気を遣ってなんですが、「おいしい」と言ってくれて。まあ、俺のほうが料理がうまいと思い込んで作っています(笑)。ーーTOSHI-LOWさんもりょうさんもご活躍されていると、なかなか食事の支度も大変だと思うのですが、普段は交代でされているのですか。りょうちゃんはけっこう家が好きなので、家にいるときはもちろん家事は何でもやってくれるんです。夫婦それぞれのバランスがあっていいですし、家庭はひとつひとつ違っていていいと思うので、たまたまうちはこういう感じですね。子どもたちが大人になったときに、「うちの親こうだったなあ」と、笑い話になればいいだけの話で、おもしろい家庭なんじゃないですかね。ーーすてきなご家庭のお話をありがとうございます。主題歌のお話もそうでしたが、「鬼弁」でも、音楽ファン以外のママ層の方などからも支持を集めたのではないですか。支持があるかはわからないですが(笑)、「鬼弁」を見てから来てくれても全然いいですよね。この本のサイン会があったんですが、俺の本を読んで、「コレしか知らないけど来ました!」という方もいたんですよ。俺が歌っていることはまったく関係なく。なんだろうと思いつつ(笑)、でも、それでいいかなと思います。ーーいろいろな方に、TOSHI-LOWさんの活動が届くのはいいことですよね。そうですね、以前はそういうことを否定して生きてきたんですが、もうそうじゃないなって。何かのきっかけでしか、どうせ出会えないし、それがドラマの主題歌でも、弁当の話でもいい。これからも音楽人生はもちろん、いろいろな人生が続いていくわけだから、できるだけオープンにさまざまな方と話したり交流したりしていきたいですね。ーー以前は否定していたことを肯定できるようになったというのは、そんなふうに意識が変わったきっかけは何だったのでしょうか。意識が変わったきっかけは、震災です。とくに印象に残っているのは、被災地に行ったときに、おじさんがギターを渡してきて「なんか歌ってよ」と言ってきたんですが、俺そんなんじゃないからと「いいです」と断ったら、残念そうな顔になって……。それを見て、「そんなちっぽけなプライドなんか要らなかった」とつくづく思ったから。ーーバンドのお話に戻りますと、2021年にはツアーもありますが、有観客ですか。もちろん。そのときの規制にあわせて、開催するかたちになりますね。OAUは、音楽的にもあまり密を生み出さないですし、ノリノリで大きい声で騒ぐというのも少ないです。これがBRAHMANだったら、無理ですね(笑)。今回はOAUだったから良かった。OAUだから、やれることもあります。ーーでは最後に、今後の抱負をお聞かせください。今後のことは、コロナ次第じゃないですか。ただ、いろいろなことをやってみたいですけどね。前はまさか自分の本が出るとは思わなかったんですが、いまも本のお話をいただいています。どっちにしろ、すごくいいものはできないので、なんでも中途半端だし(笑)。でも、やっぱり自分なりに出せることのおもしろさもあると思っているので、おもしろく生きていたいですよね。おもしろく生きていくためには、自分で心を閉ざしていてもダメだし。心を開いて、新しいものを求めて、生きていかなきゃと。でもコロナ禍になって思ったのは、成長しなきゃいけないと思い続けるのは、みんな疲れるじゃないですか、ずっと頑張らなきゃいけないなんて。だから、「いいんじゃない? 自分のペースで」って最近、思いますね。取材後記刹那的なBRAHMAN、そして温もりのあるOAUと、一見まったく別のものに思える音楽が共存して良い変化を遂げているのも、TOSHI-LOWさんをはじめとしたメンバーのみなさんの思いがあるからこそ。バンドシーンのみならず、さまざまなフィールドでもご活躍されているTOSHI-LOWさんの姿は、前を向く力強さを放っていました。そんなTOSHI-LOWさんのバンド、OAUのアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・大内香織取材、文・かわむらあみりOAUPROFILE1974年、茨城県出身。1995年、ハードコアパンクバンドのBRAHMANをTOSHI-LOW(Vo, A.G)、KOHKI(A.G)、MAKOTO(Cb)、RONZI(Dr)の4人で結成。1996年、初のミニアルバム『Grope Our Way』をリリースし、1999年にメジャーデビュー。TOSHI-LOW は、2003年に女優のりょうと結婚。2006年から発足し、現在は東日本大震災の復興支援活動を行うNPO(特定非営利活動)法人「幡ヶ谷再生大学 復興再生部」の代表としても活動。また、“鬼”の愛称で知られながらも、息子へ作り続けたお弁当を紹介した書籍『鬼弁〜強面パンクロッカーの弁当奮闘記〜』(ぴあ)が好評発売中。OAUは、2005年結成。BRAHMANの全メンバー4人に、ヴァイオリニストでフロントマンも務めるMARTIN(Vo, Violin, A.G)とパーカッショニストのKAKUEI(Perc)の2人を加えた6人からなる、アコースティックバンド。欧米をはじめとしたトラッドやルーツミュージックを巧みに織り込んだ有機的な音楽性に、繊細さとダイナミズムとを併せ持ったパフォーマンスで多くのオーディエンスを魅了。国内最大級のフェスをはじめ海外でもライブを重ねるほか、2010年からは、すべてのアーティストがアコースティック限定の編成で出演するキャンプフェス「New Acoustic Camp」のオーガナイザーを務めている。2020年12月9日、オールタイムベストアルバム『Re:New Acoustic Life』をリリース。2021年1月9日からはリリースの全国ツアー「OAU TOUR 2021 -Re:New Acoustic Life-」を開催。InformationNew Release『Re:New Acoustic Life』(収録曲)01.世界の地図02.Thank You03.New Tale04.夢の跡05.Dissonant Melody06.朝焼けの歌07.Making Time08.帰り道09.Where have you gone10.all the way11.Memories12.Pilgrimage〜聖地巡礼〜13.The Rain14.Black and Blue Morning15.Freight Train16.Change17.最後のニュース2020年12月9日発売(通常盤)TFCC-86746(CD)¥3,000(税別)(初回生産限定盤)TFCC-86745(CD+DVD)¥3,800(税別)(完全生産限定盤)TFCC-86744(CD + DVD + リニューライフセット)¥6,800(税別)[特典]OAU結成15周年記念かまわぬ特製「ご縁をつなげる」てぬぐいセット ※OAU×七宝(赤) / OAU×あられ(紺)鬼オリジナルお弁当レシピBOOK『oniben』
2020年12月08日音楽をこよなく愛する、ライター・エディター・コラムニストのかわむらあみりです。【音楽通信】第35回は「番外編」! 現在、活動自粛期間で“Stay Home”を続けるみなさんの力になりたいと、EXILEのパフォーマーであり、俳優でもあるAKIRAさんから『ananweb』をご覧のみなさんだけにお送りする動画とスペシャルメッセージが届きました。 ぜひチェックしてくださいね!!内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・jumbo(speedwheels) ヘア&メイク・MAKOTO(juice & juicy)僕ら一人ひとりが与えられた使命を全うしたい【音楽通信】vol. 35「番外編-AKIRAさんスペシャルメッセージ」新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在は世界的に活動自粛制限がなされていますが、ananwebをご覧のみなさんはどんな毎日を過ごしているでしょうか。いつもは音楽記事をお届けしている「音楽通信」ですが、普段とは違う日常生活を送り“Stay Home”を続けるみなさんに、今回は特別編として、AKIRAさんから動画とスペシャルメッセージが届きました!いまAKIRAさんが思うこと、どんなおうち時間を過ごしているのか、そしてEXILEのことまで、さまざまなことをうかがいました。AKIRAさんのメッセージに込められたエールを受け取ってくださいね。ーー「LDH PERFECT YEAR」にあたる今年ですが、活動自粛のためライブは延期または中止となりましたね。ご来場されるみなさまの健康と安全を最優先に考えたうえでの判断ではありますが、「LDH PERFECT YEAR 2020」を楽しみにしていただいた多くのファンのみなさまには、大変申し訳なく残念な気持ちでいっぱいです。LDH独自に専門家の方々で構成した「LDH新型コロナウイルス感染症対策専門家チーム」による対策会議を開催し、さまざまな状況を検討した結果、想定以上に当面はライブの開催が困難であるとの判断に至りました。ですが、このまま中止、延期とするだけではなく、この新型コロナウイルス感染症が終息した際には、明るい未来へ向けてみんなが一緒に歩んでいけるようにとメンバー、スタッフと、日々熟考しています。ライブが開催できない期間においては、いましかできないことにも積極的に取り組み、自宅でも楽しんでいただけるようなLDHらしいエンタテインメントを作れないかと、連日、メンバーやスタッフでアイデアを出し合い、みなさまに楽しんでいただきたいとの想いでいろいろな準備もしています。ーー休校になったり、職場へ出社せずにリモートワークになったり、外出できない人々がたくさんいるなかで、おすすめの家での過ごし方はありますか。普段、僕は日本にいるときも海外への移動があるときも、ライブやイベントなど地方に飛んでばかりで、とにかく外出が多いんです。家で過ごす時間や自分の時間が少なく、アウトプットばかりしてきたので、むしろいまはこの期間を活用しています。インターネットやSNS、読書や映画などから、さまざまな知識や情報をインプットして、自分自身の成長につなげて生活していますね。ーー予定していたスケジュールが変更になるなど、外出できないストレスを抱えている方もいるかもしれませんが、いま一番心がけることは何だと思われますか。また、AKIRAさんが現在心がけていらっしゃることは何でしょうか。まずは、さまざまな葛藤や恐怖、プレッシャーと隣り合わせのなか、新型コロナウイルスと最前線で戦ってくださっている世界中のドクター、医療関係のみなさまに、感謝の気持ちを持って生活するように心がけています。大変な状況下ではありますが、そんなみなさまのおかげで僕らの生活が保たれて、世界中がなんとか持ち堪え、終息に向かうことができていると思いますので。世界各国で最前線で戦ってくださってるみなさまも、早く安全な私生活を取り戻していただけるよう、まずは、僕ら一人ひとりがいま与えられている使命をしっかり全うして、一刻も早い終息を願っています。もしオンライン飲みをするならファンのみなさんと乾杯したいーーEXILEのメンバーのみなさんも、いまはどのように過ごしていらっしゃるのでしょうか。EXILE TRIBEメンバーの世代を超えて、定期的に情報共有会議やビジョン会議をリモート会議や各自それぞれで話し合ったりしています。先日は、GENERATIONSの数原龍友からもいろいろなアイデアの共有や相談の連絡がきました。とにかくみんなで一丸となって、新たなエンタテインメントを考えています。ーー自宅にこもる人が多いなか、オンライン飲み会をする人もいるようです。AKIRAさんはリモートで、メンバーのみなさんやご友人と盛り上がることはありますか。飲酒はいまの時期は控えていますが、もし、オンライン飲みをするなら、たくさんのファンのみなさんと乾杯してみたいですね(笑)。さすがに、何万人という方々とは、レモンサワー乾杯をしたことがないので(笑)。ーー想像しただけで楽しそうですね(笑)。そんな明るいイメージをずっと保てるといいのですが、もしこのまま自粛期間が長引いて落ち込んでしまうときがあったら、どうやって前向きさを取り戻せばよいでしょうか。落ち込んだときは、自分より大変な思いをしている人が、この世界にどれだけいるのだろうと、イメージしてください。現代の僕らは、きっといろいろな意味で恵まれすぎなのではないかとも思います。もちろん個人差もありますし、そう思えない方々もいらっしゃることは重々承知ではありますが。世界各地では、生まれたときから家も家族もなく、ごはんもろくに食べられず、必死で生きている子どもたちがいます。学びも社会に出ることもできず、必死に生きることだけに日々を過ごしている子どもたちもいます。自分のまわりに存在するどんな小さなことにもすべてに感謝の気持ちを持って向き合えば、きっと、自然と笑顔や幸せを感じでいけるのではないかと。そして次第に、自分の悩みも少しは癒えるのではと思うんです。地球規模で考えて「自分の悩みなんてこんなに小さいではないか!」と思えば、少しは気が楽になるかもしれませんね。僕はそうやって、乗り越えてきました。あと“ピンチはチャンス”ではないですが、ネガティブな状況下だからこそ見えてくる発想やアイデアを見出すように心がけ、さらにプラス思考に持っていき、さらなるビジョンやプランを立てていきます。思い通りにいかないことは当たり前だと思って、常に芯は持ちながら柔軟に対応、変化していける自分作りが大事。“人生日替わり弁当”です、当たり前はない。だからこそ、変わりゆくその日、その日の流れに順応しながら“日替わり弁当”を楽しんでいく。そういう生き方のほうが、ネガティブ思考にならず常にワクワクしていられます。嫌いなことも許し、受け入れ、克服していくことが大事ではないでしょうか。世界を明るくする気持ちと意識で過ごしてほしいーーAKIRAさんのご自宅での過ごし方を教えてください。いまは生活リズムを改める良いチャンスかなとも思うので、朝8時に起きて、自宅でできるトレーニングをし、しっかり朝昼晩、自炊して健康的な生活を心がけています。いま、アスリートや世界のアーティストたちもたくさん、トレーニング方法をアップしてくださっているので、参考にすることも。僕は、日頃からEXILE専属トレーナーとしてお世話になっている『コアパフォーマンスジムPCP』の吉田輝幸さんのメニューをこなしているんです。女性の方にも簡単にできる内容もありますので、YouTubeなどでチェックしてみてくださいね。ーーいずれ活動自粛制限が解除されたら、AKIRAさんはまず何がしたいですか。LIVEです!ーーLIVEも楽しみですが、自宅でもEXILEのみなさんの音楽を聴いて勇気づけられる方はたくさんいると思います。今後もSNSなどから、近況報告を届けてくださるのでしょうか。自社メディアを充実させていけるよう、メンバー、スタッフと面白い企画を練っている最中です。いまはYouTubeやSNSなど含めて、みなさんと離れていても自分たちのエンタテインメントを共有できるツールがたくさんありますよね。離れていてもワクワクしていただけるような企画や、ゆくゆくは家からでも体感できるLIVEシステムや音楽配信システムが充実していくとよいなとも考えています。ーーAKIRAさんの今後の活動のご予定は。「LDH PERFECT YEAR 2020」の再開に向けて、準備をしています。先行きは不透明ではありますが、この事態が落ち着きLIVEができる環境になったら、まずは「EXILE THE SECOND PERFECT LIVE」をリスタートできることを願っています。今回の「EXILE THE SECOND」のLIVEは、集大成であり、新たな幕開けともなるべく、進化したLIVEスタイルをお届けできると確信しているんです。以前は、EXILE TRIBE全体として「LDH PERFECT YEAR 2020」の4つのシーズン「IGNITION(1月〜3月)」「IMAGINATION(4月〜6月)」「INFINITY(7月〜10月)」「BEYOND THE BORDER(11月〜12月)」を計画していました。ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止による現状の開催期間延長に伴って、ファイナルシーズンとして新たに「RISING SUN〜TO THE WORLD〜(2021年1月〜3月)」をテーマに、開催することを決定しました。「RISING SUN〜TO THE WORLD〜」は、東日本大震災の復興へ向けて「日本を元気に」という想いを込めてEXILE が作った楽曲「Rising Sun」が根本のテーマにあって。東日本大震災とはいままた状況が違いますが、私たちが経験したことがないこの状況を克服し、また新たな未来へと力強く歩んでいこうという希望と願いを表現しています。そして「Rising Sun」にはEXILEがいつも大切にしてきた想いが込められています。かつてない挑戦への絶対に負けないという不屈の精神と、困難を乗り越え次の時代を切り拓いていく力。これまで歩んできたEXILEの精神そのものでもあり、いまでは、EXILE TRIBE、LDH全体に受け継がれている精神でもあります。LDHのエンタテインメントで「日本を元気に」というテーマを掲げ、LDHアーティスト、スタッフ一丸となって、お待ちいただいているみなさまが一人でも多く笑顔になっていただけるように、LOVE、DREAM、HAPPINESSあふれるエンタテインメントをお届けしていきたいと決意を新たにしていますので、ご期待いただき、楽しみにお待ちいただけたらと思います。ーー最後に、ananwebの読者のみなさんにメッセージをお願いします。ananwebをご覧のみなさん、僕のインタビューを読んでくださり、ありがとうございました!現在は大変な状況下ですが、読者のみなさま、そしてみなさまのご家族や身内の方が安全で健康な日々でありますよう、心から願っています。新型コロナウイルスはとても怖いです。どうか、一人ひとりが正しい知識と危機管理意識を持って、日々を生活していただければと思います。手洗い、うがいを徹底して、不要不急な外出は控えて、不確かな情報をうのみにしないようにしましょう。今日、私たちができることをそれぞれの場所で徹底し、こんな時代だからこそ、一致団結し終息に向かっていけたらと思います。暗いニュースばかりの世の中なので、どうかみなさまご自身が世界を明るくしていく気持ちと意識で、日々を過ごしてくださいね。取材後記AKIRAさんの真心がまっすぐに伝わってくる動画とメッセージ。かつてない状況にいるわたしたちですが、AKIRAさんのあたたかい言葉は、「前を向こう」という勇気をくれます。励ましの言葉をくださったAKIRAさん、本当にありがとうございました!AKIRA PROFILE1981年8月23日生まれ、静岡県出身。EXILE、EXILE THE SECONDのパフォーマー、俳優。EXILEの中心核としてグループを牽引し、パフォーマーとしての活動に加え、数々の映画、ドラマ、舞台、声優などさまざまな分野で活躍。2009年、長編映画初主演作『ちゃんと伝える』では日本映画批評家大賞新人賞を受賞。2010年、中国公開のアンドリュー・ラウ監督作品『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』でアジア映画デビュー。2017年、マーティン・スコセッシ監督のハリウッド作品『沈黙‐サイレンス‐』に出演。2018年、三船敏郎の生涯を描いたドキュメンタリー映画『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』日本版ではナレーターを務め、2019年、童謡100周年を記念して作られた映画『この道』では大森南朋とダブル主演を果たす。また、アーティスト、役者として活躍するなか、2017年からはアジア人初となるRalph Laurenアンバサダーに就任し、2018年と2019年の2年連続で最高峰ラインPurple Labelの広告イメージモデル契約を結ぶなど、世界に活躍の場を広げている。2020年、小泉堯史監督作品『峠 最後のサムライ』の9月25日公開が控えている。Information
2020年05月13日初となるベストアルバムをリリースしたEXILE THE SECOND。パフォーマーのAKIRAさんに、アルバムの魅力や最近ハマっているものについてお話を伺いました!数十年ぶりに触ったギターにハマり中。いろいろな形で披露できたら。今に繋がるEXILE THE SECONDは、2007年から始まっていて、僕が加入したのは2016年でした。そして現在に至るまでの僕らの成長や、さまざまな楽曲、ドラマが、初のベストアルバム『EXILE THE SECOND』には集約されている。個人的に「WILD WILD WILD」は、自分がグループの一員となって初めて参加した楽曲なので、今でも聴くとその当時のことをいろいろと思い出します。SECONDといえばライブがすごくキーになっていて、これまでシングルでリリースした楽曲も、ライブでは違う曲に聞こえるぐらい演出に凝るんです。4月からはベストアルバムを引っ提げたツアーが始まりますが、いい意味でファンのみなさんの期待を覆すようなエンターテインメントを作っていますので、楽しみにしてもらいたいですね。実は最近、ギターにハマっていて。「THE FOOL PROJECT」という僕の個人プロジェクトでSHOKICHIとコラボした時に久しぶりにギターを弾いたら楽しくて、以来、時間があれば弾いています。せっかくなので、SECONDのステージでもギターで参加できる楽曲があったらいいなぁと企み中です。僕たちは全員、EXILEとしても活動をしていますが、LDH PERFECT YEARにあたる今年最初のステージは、EXILEで参加した台湾版紅白歌合戦ともいわれる歌番組でした。僕らとしてはアウェイに行くような感覚でしたが、びっくりするぐらいの大歓声をいただきまして…。気合がみなぎりながらも、その温かさに泣きそうになったり、言葉で表せないような感情になりましたね。すごくいい形で2020年がスタートできたと思います。今後はもっと、アジアしかり、世界各国、機会があれば音楽フェスやライブに参加してみたい。僕自身、今はLAに拠点を移して活動しています。表現者として、ダンス、芝居での挑戦やLDH USAの開拓が主ですが、巡り会う方との縁を大切に、さらなる目標と未来に向け継続的にチャレンジしていくつもりです。アキラ1981年8月23日生まれ、静岡県出身。パフォーマー、俳優。THE FOOL PROJECT第5弾『THE FOOL MOVIE 2~THE FOOLS~』(DVD+CD)が発売中。すべて参考商品(RALPH LAUREN Purple Label/RALPH LAUREN TEL:0120・3274・20)エグザイル・ザ・セカンド2007年にJ Soul Brothersとして始動し、’12年にTHE SECONDとして本格始動。’16年からAKIRAが加入し6名に。発売中のベスト盤『EXILE THE SECOND THE BEST』は、Disc「WILD」&Disc「GENTLE」の2枚組。※『anan』2020年3月4日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・jumbo(speedwheels)ヘア&メイク・MAKOTO(juice&juicy)取材、文・菅野綾子保手濱奈美古屋美枝(by anan編集部)
2020年02月29日ドラマ『きのう何食べた?』のオープニングテーマ「帰り道」のノスタルジックで温かな歌が印象に残っている人も多いだろう。OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND改め、OAUがアルバム『OAU』をリリースする。瞬発力では決してできない、年齢を重ねて鳴らす楽しみ。OAUが結成されたのは2005年。すでに日本が誇る孤高のライブバンド・BRAHMANのメンバーとして活動していた彼らが、バイオリンを奏でるMARTINさんを含むアコースティックバンドとしての活動を新たにスタートさせたことに驚いたファンも多かった。当時のことを振り返り、TOSHI-LOWさんはこう語る。「MARTINに『アコースティックバンドやらない?』って誘われたのが始まりだったんですけど。当時はBRAHMANの尖った部分が好きなファンに『アコースティックなんてやる必要ないんじゃない?』って言われました。でも、瞬発力では決してできない、年齢を重ねるごとに鳴らす楽しみがあるのがアコースティック音楽なんだなって、今ようやくわかってきた感じがします。自分自身も30代から40代になり、それまで独り者だったのに家族が増えた変革期にOAUの音楽に出合えたことは、救われたと言っていいほど大きなものでした。BRAHMANというひとつの側面だけをやっていたら年齢や体力に抗ってステージに立っていただろうけど、OAUは自然とポロンと楽器を鳴らして歌えばいい。その両方があるからバランスがとれているし、バンドマンとして幸せだなと思います」バイオリンやアコースティックギターなど豊かな弦楽器の音色を生かした楽曲や、生楽器ならではの繊細さと熱気が今作『OAU』には鮮やかにパッケージされている。「ずっとこういう音楽をやりたくてやってきたんだなっていう作品ができました。初めは生楽器の鳴らし方や録音の技術もなかったけど。今は逆に生楽器を聴かせたいからこそ実は生じゃない処理もしてる。お寿司屋さんの昆布締めみたいなことをやってるわけですよ(笑)。そしてこのアルバムの最後には『I Love You』というMARTINがずっとやりたがっていたオーケストラに子供たちの声を入れた曲が収録できた。15年前なんて俺とMARTINは喧嘩ばかりしてたけど(笑)、今はOAUの音楽が確立できたし、今作ではアコースティック音楽が本来持っているふくよかさみたいなものを味わってもらえるんじゃないかな」BRAHMANとOAU、それぞれで異なる表情を放つ、TOSHI-LOWさん。最近では長男のために作った弁当を紹介した本『鬼弁~強面パンクロッカーの弁当奮闘記~』の出版も大きな話題に。カリスマ的なイメージとは異なる、家庭的な一面も魅力だ。「弁当ひとつ作るにしても人を楽しませたいっていう気持ちがあるんでしょうね。もう最近は父性を超えて母性に溢れてますよ(笑)。俺はもともと子供なんて苦手だったけど、それは自分がまだ子供だったから。今は男性も遠慮せずどんどん育児参加した方がいい。自分はこうだからって決めつけずに、変わっていくことをちゃんと受け入れた方が、人生って面白いと思うんですよね」オーエーユーメンバーはMARTIN、KAKUEI、TOSHI-LOW、KOHKI、MAKOTO、RONZIの6人。9/28~レコ発ツアー、来年2月に追加公演のホールツアーが決定。『OAU』【初回限定盤CD+DVD】¥3,800【通常盤CD】¥3,000豊かで生々しいアコースティックの音色から郷愁や希望や生命力が伝わってくる。「帰り道」など全13トラック。(トイズファクトリー)※『anan』2019年9月11日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)インタビュー、文・上野三樹(by anan編集部)
2019年09月10日京極夏彦の小説“百鬼夜行シリーズ”の中でも特に傑作との呼び声が高い『魍魎の匣』が、初の舞台化。個性的な登場人物と、民俗学や論理学、妖怪など様々な分野の知識が詰め込まれた不思議な世界観を、豪華な役者陣が“生”の演技で再現し、京極ワールドに新たな命を吹き込む。本作で主人公・中禅寺秋彦を演じるのは、EXILE/EXILE THE SECONDの橘ケンチ。舞台の出演は2017年の『幽劇』以来、約2年ぶりとなる橘に、6月21日から東京・天王洲 銀河劇場にてスタートする本公演の意気込み、そして日本酒や読書など様々なフィールドで活躍の場を広げる彼が今もっとも関心を抱く物事について話を聞いた。取材が行われたのは、GW明けの5月中旬。中禅寺のイメージに寄せるべく、トレードマークの青髪を黒に染めて現れた橘。今回の取材の2日前に本作のビジュアル撮影のため髪も染め直したという。久しぶりの黒髪について触れると「3年ぶりくらいに黒くしたので、新鮮な感じはありますね」と、このときはまだ橘自身も慣れない様子。舞台が終わったらまた黒に戻すのか尋ねると「う~ん、どうだろう?まだ考え中です」とニコリ。その流れのまま『魍魎の匣』について話が及ぶと、台本はこの日届いたばかりで、今は稽古に入る前の下準備の段階だと明かす。「台本は今日いただいたのでまだ数ページしか目を通せていないですし、稽古ももう少し先なので役をどう膨らませるのか、演技のプランも決まっていません。ただ、これは演出家の松崎(史也)さんとも話していたんですが、舞台の良さってお客様に躍動する役者の熱量を、直接届けられることだと考えていて。今の段階では舞台がどんな雰囲気になるのか、はっきりしたことは分からないですが、観に来てくれた方々の心にグサッと刺さるような作品にしたい、という気持ちは一貫しています。小説の世界観を大事にしつつ、そこに舞台化したことによって生まれる新たな“気づき”も見せられるように仕上げていきたいです」近年、不特定多数に向けたテレビなどのメディアでは、コンプライアンスの厳しさから守りに入った表現をする作品も少なくない。それによって娯楽としての面白さがぼやけてしまうのは、エンタテインメント界に身を置く者にとっては何とも歯がゆいところだ。しかし、舞台であればコンプライアンスのハードルも低くなる。人間の生死を扱った『魍魎の匣』では、どこまで印象的なシーンが表現されるのか気になるところだが……?「おっしゃるとおり、舞台は“生もの”の表現だからこそ、許されることもたくさんあると思っています。僕としては、物語を象徴するような衝撃的なシーンは、できる限り表現していきたい。稽古に入ったらどんな方法でどこまで表現していくのか、僕からも提案しながら、その“形”を模索していくつもりです」『魍魎の匣』は日本を代表する作家・京極夏彦の名作。舞台化にあたり京極から特別なオーダーがあったのか尋ねると、「それがビックリするくらい何もなくて(笑)」と明かしてくれた。「“舞台では好きに描いてもらって構わない。中禅寺が犬でもいいくらい”というくらい、京極先生は自由な考えをお持ちの方。あと、“舞台のグッズができたら事務所用を含めて3セット”とおっしゃっていたみたいで、それも想像とギャップがあって可愛らしい方だなと感じました(笑)」自身も大の読書家で、自ら本を通して人々と交流するプロジェクト“たちばな書店”を立ち上げている橘だが、京極にはまだ対面できていないという。しかし、後日、京極の自宅に足を運ぶ予定があるそうで、そこで密かに楽しみにしていることを教えてくれた。「京極先生のご自宅は書斎がすごいとお聞きしているので、そのお部屋を拝見するのがとっても楽しみです。まだお会いしていないだけに、作品や本を通じてどんな話が展開されるのかワクワクしています」橘の肩書きはアーティスト、役者だけではない。前述したように“たちばな書店”の店主、日本酒の魅力を伝える“酒サムライ”の活動、さらにはLDH ASIAの取締役など、様々なジャンルで華々しい活躍を見せている。本人曰く、自身を取り巻く環境について「いろいろやらせていただいていますが、5、6本くらいある線がうまいこと絡み合い、その相乗効果によって1本1本の線がさらに太くなっているイメージ」とのこと。枠にとらわれず活動している橘が、今気になっているものは?そんな質問をぶつけると「めっちゃあるんですよね~(笑)」と満面の笑みを浮かべながら今後の展望についてこう明かす。「お茶や日本酒の器についてもっと知識を深めていきたいですし、最近は飲食店のプロデュースも気になっています。でも、もっと言えば、僕は日本文化全体に興味があって。日本の良い物を応援して、それを世界に向けて発信していきたい。だけど、僕自身に説得力がないとそういう想いも実現しないので、まずはその世界で活躍されている方と渡り合える力を付けるのが、今の課題かもしれません」飲食店のプロデュースに興味があると言うが、具体的な構想はあるのだろうか。「最近、立ち飲み屋が面白いなと思っているので、そこに日本酒を絡めたお店とかいいんじゃないのかなと。僕はいろんな飲食店に行くのが好きなのですが、素敵なお店はお客様を楽しませるために、いろんな工夫を凝らしたり、常に努力しているなと感じます。おもてなしもエンタテインメントのひとつだと思いますし、2020年は東京オリンピックもあるので、これからは日本文化がもっと世界から注目されるようになる。そんなときに海外の方もフラッと入れて気軽に日本酒が楽しめる立ち飲み屋があったら、いろんな国の人同士の交流の場になるし、そこで日本文化の素晴らしさも伝えられる。こういう想いが実現するように、頭の中でいろんな案を巡らせています」。ひとつの肩書きにとらわれず、グローバルな視点を持ち、日本文化やそこに従事する人々への感謝やリスペクトを忘れない橘ケンチ。日本が誇る作家・京極夏彦原作の舞台で、これまでに培ってきた経験を作品でどう生かし、昇華させていくのか、その詳細はぜひ劇場に足を運んで確かめてほしい。取材・文:近藤加奈子撮影:源賀津己スタイリスト:jumbo(speedwheels)、ヘアメイク/MAKOTO (juice)舞台『魍魎の匣』東京2019年6月21日(金)~6月30日(日)天王洲銀河劇場神戸2019年7月4日(木)~7月7日(日)AiiA 2.5 Theater Kobe
2019年06月14日今年のアカデミー賞で大きな話題をさらった映画『スリー・ビルボード』。滑稽で残酷な物語を、ヒリヒリするほどの生々しさとユーモアで描き出したこの作品で監督・脚本を手がけたのは、劇作家として世界的な評価を受けるマーティン・マクドナー。その最新作『ハングマン』が、長塚圭史さん演出で日本初上陸。「マクドナーの戯曲を読むと、すべての登場人物の造形が本当に素晴らしく、おかしみを感じさせると同時に、辛辣な皮肉が込められているんですよね。しかも、その人間模様が織りなす様を面白がりながらも、結末まで辿り着くと僕らの心にアイロニカルなものを残していくんです」日本でマクドナーの名前が広く知られたのは、’03年の舞台『ウィー・トーマス』。自身も過激で凄惨な場面を喜劇的に描いてきた長塚さんの演出は、その戯曲と親和性が高く大評判に。以降’07年までの間に3作の演出を手がけたが、なんと今回、約10年ぶりの邂逅。「マクドナーが5年ぶりに書いた新作戯曲で再会させてもらえたのはありがたい」と話す。「僕自身、しばらく別の方向性の作品に夢中になっていたので、こういうタイプの芝居を作るのが久しぶり。稽古が始まって、いま、非常に鮮度高くやれています(笑)」舞台は、イングランドで死刑制度廃止が施行された1965年前後。絞首刑執行人(ハングマン)のハリーを巡り、物語が展開されていく。「初演されたイギリスでは、死刑制度はすでに博物館的な遺物なんですよ。ただ、歴史的には死刑を進んでおこなってきた国なわけです。倫理的にどっちにつくのか…僕には、マクドナーが、芝居を観て笑っている観客のことも皮肉っているように思えるんです。さらにブラックなのは、この作品が、死刑制度が存続する日本で上演されることですけど(笑)」毒々しさと笑いとをブレンドし、巧妙に構築された「非常に頭のいい戯曲」ではあるけれど、「あまり理知的に作りたくない」と話す。「戯曲を正確にやると、英国的なスマートな芝居になりすぎちゃう気がしているんですよね。僕はもっと大真面目に馬鹿やってる作品にしたいんですよ。もっと過剰にいろんなものを盛り込んで、グチャグチャになればいいなと思うんです」ながつか・けいし1975年生まれ。劇作家、演出家。旗揚げ以来、ユニットとして活動してきた阿佐ヶ谷スパイダースを昨年、劇団化。新作公演『MAKOTO』は8月9~20日に上演。絞首刑執行人のハリー(田中哲司)は、冤罪を訴える容疑者の刑を執行した。2年後、死刑制度は廃止されたが、かつての事件の真犯人らしき男がハリーの前に現れて…。5月16日(水)~27日(日)三軒茶屋・世田谷パブリックシアター作/マーティン・マクドナー翻訳/小川絵梨子演出・出演/長塚圭史出演/田中哲司、秋山菜津子、大東駿介ほか全席指定8500円(税込み)ほかパルコステージTEL:03・3477・58585月12日~13日に埼玉公演が、6月には豊橋、京都、北九州公演あり。※『anan』2018年5月16日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年05月14日北島三郎(81)の次男である大野誠さんが亡くなっていたことが3月7日、分かった。51歳だった。 大野さんは88年にロックバンド「1ST BLOOD」のボーカル「MAKOTO」としてデビューし、歌手として活動。その後は「大地土子」名義で作詞・作曲活動に励んだ。特にアニメ「おじゃる丸」(NHK Eテレ)のオープニング曲であり、父である北島が歌う「詠人」「夢人」は大野さんにとって代表曲と言えるだろう。 「おじゃる丸」は98年から放送されており、20年近くの歴史がある長寿アニメ。Twitterでは若い世代からの《懐かしい。大好きだった》といった声が。そして子育てを終えた親たちからは《ゆったりあったかい詩とメロディーに、忙しい心が立ち止まり、安らげる時間でした》といった楽曲とのエピソードが上がっている。 松嶋尚美(46)も8日「スッキリ」(日本テレビ系)に出演し、「おじゃる丸」で使用された楽曲は「息子も娘も今も口ずさむぐらい、みんな知ってる」と発言。そして大野さんに感謝の気持ちを述べた。 「(「おじゃる丸」の楽曲は)30代、40代の人だけではなく、1桁の子らが聞いている。すごい“いいもの”を残して下さった」 大野さんにはまだ世に出していない楽曲があるようで、北島は7日「私がアイツにしてあげられるのは、残したものを世に出していくこと」と取材陣に応じて語った。大野さんは亡くなったが、楽曲は歌い継がれていくだろう。
2018年03月08日11月11日、ついにHiGH&LOW THE MOVIEの最終章である『FINAL MISSION』が公開!ムゲンの元総長・琥珀を演じるAKIRAと、山王連合会のリーダー・コブラを演じる岩田剛典。二人はそれぞれに対して、何を思う?――普段のお二人の関係性はどんな感じなんでしょうか?岩田:プライベートでも仲良くさせていただいてますよね。AKIRA:よく二人だけでごはんも行くしね。岩田:僕はもちろん、AKIRAさんのことを先輩として尊敬しているんですけど、同じEXILEメンバーで、パフォーマーで、俳優業もする、という共通点も多いので、親近感もあるんです。――初めて会ったときのお互いの第一印象って覚えてますか?AKIRA:初めて会ったのは、岩ちゃんがまだLDHに入る前だったよね?岩田:そうです。僕がまだ大学生だった頃ですね。AKIRA:ちょうど三代目J soul Brothersを新しく作るという話が出ていたときで、みんなそれぞれいい若手を探していたんですよ。それで(小林)直己が、「めっちゃかっこよくて、めっちゃいいやつで、ダンスもめっちゃうまいやつがいるんですけど、今日連れていっていいですか?」って言って、EXILEの集まりに連れてきたのが岩ちゃんだったんです。岩田:いやぁもう、そんなふうに言っていただけて、本当にありがたい限りです。でも僕、あのとき、EXILE TRIBEメンバーが勢揃いしていて、めちゃくちゃ緊張してたんですよ。中華料理屋で、円卓が4つくらいあったの覚えてますか?スタッフさんが座る円卓、その当時は新メンバーだった二代目Jsoul Brothersの円卓、EXILEオリジナルメンバーが座る円卓っていうふうに分かれてたんですけど、なぜか直己さんが気を遣って僕をHIROさんとMATSUさんの間に座らせてくれて。でも、そんなところに座ったおかげで僕、余計ガッチガチになっちゃって(笑)。「君、名前なんて言うの?」「あ…、い、岩田です…」みたいな(笑)。そしたら今度はHIROさんが気を遣ってくださって、「直己!さすがにこの席はないだろう!」って言って、二代目J soul Brothersのほうの円卓に移動させてもらったんです(笑)。AKIRA:たしか夏だったんですよ。で、ちょうどその頃、呑んでテンションが高くなると、筋肉チェックじゃないですけど、みんな一斉に服を脱いで白タンク姿になるのが流行っていた時期で(笑)。そういう時期に呼ばれちゃったもんだから、岩ちゃんもいきなり脱がされてたよね。岩田:はい。スタッフさんが急いで僕の分の白タンクを『ドン・キホーテ』に買いに走ってましたからね(笑)。AKIRA:とりあえず「これ着て!」ってね(笑)。岩田:でも、そう言えばあのとき、誰かの誕生日会も兼ねてたんですよね?AKIRA:NAOTOだ!岩田:そうだ、NAOTOさん!で、やたらお酒も進む会だったんですよね。AKIRA:当時は EXILE TRIBEのメンバーもそれほど多くなかったので、一人一人の誕生日会を盛大にやってたんですよ。岩田:AKIRAさん、超巨大な絵をプレゼントしてましたよね?覚えてます?AKIRA:なんだっけ?あ…、なんか持っていった気するわ(笑)。岩田:結構インパクトのある絵ですよね?当時、僕は普通の学生だったので、EXILEはプレゼントのレベルがすげぇな!って思った記憶があります(笑)。AKIRA:あった、あった(笑)。あれ?でもたしか、もう一人、誕生日のメンバーがいたんだよ。岩田:ねっさん(NETHMITH)じゃないですか?AKIRA:そうだ、ねっさんだ、ねっさん(笑)。岩田:ですよね。それでダブルでお祝いしようみたいな感じでした。AKIRA:そう。で、ねっさんにはその絵をあげて、NAOTOにはネックレスをあげたんだ。岩田:俺、いまだに覚えてるんですよ。EXILEのプレゼントやべぇ~!って思ったから(笑)。AKIRA:ねっさん、俺があげた絵、もう捨ててそうだな(笑)。――初めて会ったときと今とでは、お互いの印象に何か変化はありましたか?AKIRA:あの頃の岩ちゃんは色も黒くて筋肉もキレッキレのピッチピチで、ストリートダンサーって感じだったよね。今と全然雰囲気が違った。岩田:今より全然ガタイがよかったですからね。AKIRA:でも、今も昔も岩ちゃんて本当にまっすぐだよね。HiGH&LOWのコブラの役のイメージに近いなって思うよ。まっすぐで熱いんだけど、ちゃんと自分の立ち位置とかを冷静に分析したり、俯瞰で見て慎重に前に進むタイプ。そういうところは本当にすごいなって思う。岩田:僕もAKIRAさんのイメージは、あの頃とそんなに変わってなくて。ただ、出会った当時は表面的な部分しか見えてなかったけど、仲良くなるにつれて、より知って、より好きになりました。優しいですし、本当にそこまでする人はなかなかいないっていうくらい、誰よりも気配り上手。AKIRAさんを見ていると、日頃から人とコミュニケーションをとることの大切さみたいなものを感じます。僕はたぶん、そこまでできない。だから、AKIRAさんて本当にすごいなって、いつも思ってるんです。AKIRA:僕、全然モテないので、岩ちゃんに賄賂を渡して、こうやって良く言ってもらうようにしてるんです。岩田:いやいやいや(笑)。AKIRA:ウソです(笑)。――最後にアンアン読者に向けて、AKIRAさん、岩田さんと付き合ったらこんないいことがある!という、お互いの“推しポイント”を教えてください!岩田:女性に対しての感じとか全然わからないんですけど…(笑)。でもAKIRAさんは同性に好かれる理想の男性像No.1なので、そういう人って絶対女性にも優しいと思うんですよ。しかもマメなので、女性に寂しい思いはさせないと思います。AKIRA:芝居というのは日頃の性格や態度が反映されるもの。だから岩ちゃんと付き合ったら、『植物図鑑』や『ディア・シスター』でみなさんをキュンキュンさせた仕草なんかを、きっと全部やってくれると思いますよ(笑)。AKIRA あきら1981年8月23日生まれ。EXILEの中心核としての活動に加え、数々の映画やドラマなどで活躍。’17年にはマーティン・スコセッシ監督のハリウッド作品『沈黙-サイレンス-』に出演。またアジア人初となる『ラルフローレン』のアンバサダーにも就任した。岩田剛典 いわた・たかのり1989年3月6日生まれ、愛知県出身。三代目J Soul Brothers、EXILEのパフォーマー。2018年には『去年の冬、きみと別れ』『パーフェクトワールド』の2本の主演映画の公開が控えるなど、俳優としても活躍の場を広げている。映画『HiGH&LOW THE MOVIE 3 /FINAL MISSION』5つのチームが争いを繰り広げていたSWORD地区は、暗黒組織・九龍グループによって壊滅状態に。絶体絶命のピンチに、コブラ(岩田剛典)率いるSWORDメンバーと琥珀(AKIRA)たちは最後の望みを抱いて立ち上がる。11月11日、全国ロードショー。※『anan』2017年11月13日号より。写真・網中健太スタイリスト・橋本 敦(KiKi inc./AKIRAさん)jumbo(speedwheels/岩田さん)ヘア&メイク・MAKOTO(juice/AKIRAさん)下川真矢(岩田さん)取材、文・菅野綾子(by anan編集部)
2017年11月13日陶芸家・アーティスト、鹿児島睦の展示会「# 鹿児島睦展 MAKOTO KAGOSHIMA EXHIBITION 2017」が、10月21日から11月7日まで、ヨーロッパを中心とした生活雑貨や服飾雑貨、食料品、自然派ワインなどを扱う東京・北青山のショップ、ドワネル(doinel)にて開催される。毎年開催している本展は、今年で10回目を迎える。過去4回は鹿児島睦の図案に焦点を当てた「鹿児島睦の図案展」として開催され、さまざまなコラボレーションでプロダクトの制作や発表を行ってきた。今回は陶芸家・鹿児島睦の原点に戻り、本展のために制作したハンドメイドの陶器作品を中心に、1点ずつハンドペイントを施した作品性の高いウッドカットペインティング作品、サンドキャスト(砂型に溶けたガラスを流し込む技法)で製作した初めてのガラス作品を展示する。あわせて、鳥をモチーフとした空間デコレーションの展示や、鹿児島睦の図案を元に展開するプロダクトブランド ズアン ト ゾウケイ(ZUAN&ZOKEI)の新作「KISSA Mobile」(6,000円)他の販売も行う。また10月21日には、店内正面に展示するウッドカットペインティングと共通モチーフのカッティングシートでファサードのウインドウを飾り、鹿児島睦がライブで絵を描くライブドローイングを開催。さらさらと驚くほどあっという間に描かれる鹿児島の軽やかなドローイングと、展示空間とのハーモニーを楽しむことが出来る。【イベント情報】# 鹿児島睦展 MAKOTO KAGOSHIMA EXHIBITION 2017会期:10月21日~11月7日会場:ドワネル(doinel)住所:東京都港区北青山3-2-9時間:12:00~20:00定休日:水曜
2017年10月13日陶芸家・鹿児島睦による展覧会「鹿児島睦の図案展」が10月22日から11月15日まで、東京・北青山のショップ、ドワネル(doinel)で開催中。陶芸家である鹿児島睦の魅力は“図案”にあるとの思いから13年にスタートした同展。4度目となる今回は、コラボレーションとして、陶芸とはかけ離れた図形や伝統的な菓子に図案を施すなど、鹿児島睦にとって新たなフィールドでの作品を展示する。アートディレクター前田景がディレクションするアルファベット文字の図案コレクションや、フィンランドのテキスタイルメーカー・ラプアン カンクリ(LAPUAN KANKURIT)が製造したリネンのラッピングクロスの他、福岡・博多の和菓子店「鈴懸」の職人が作るお干菓子ともコラボレーション。同菓子は、17年1月より太宰府天満宮公式のお土産となる予定だ。また、作品やプロダクトだけでなく空間も楽しんでもらいたいという鹿児島睦の想いから、期間中の10月22日、23日には会場内の壁面やウインドウサイドに図案を描くライブペイントが行われる。【イベント情報】「MAKOTO KAGOSHIMA “ZUAN” EXHIBITION 2016 鹿児島睦の図案展」会場:ドワネル住所:東京都港区北青山3-2-9会期:10月22日~11月15日時間:12:00~20:00定休日:水曜日
2016年10月24日東京・渋谷で一夜限りのクラブ回遊イベント「渋谷エンタメフェス2016」が2016年8月10日(水・祝前日)に開催される。当日の夜は21:00から翌05:00の間、「渋谷エンタメフェス2016」のリストバンド着用でHARLEMやSOUND MUSEUM VISION、WOMBなどのクラブが回遊可能だ。さらに、 T2 SHIBUYAやCLUB Camelot、MICROCOSMOSではディスカウント料金が適用される。各会場では、国内を代表する豪華DJ陣が渋谷に総出演。その他、各参加店舗を遊び尽くす様々なイベント・企画が盛りだくさんなので今後も新情報をチェックしたい。なお今回のイベントは、ダンス・クラブ・ディスコなどの営業店舗が、2016年6月23日より新設された「特定遊興飲食店」に分類されることで、24時間の営業が可能となった事を記念し開催される。【詳細】渋谷エンタメフェス2016日時:2016年8月10日(水・祝前日)21:00〜翌05:00※他参加店舗については、各店舗よって営業時間が異なる。詳しくはウェブサイトにて。料金:・男性 1店舗目3,000円+ 2&3店舗目 各1,000円 + 4店舗目FREE・女性 1店舗目1,000円 + 2店舗目以降FREE※他参加店舗については、各店舗よって入場料が異なる。また様々な特典があるため、詳しくはウェブサイト、または各店舗の案内をチェック。※入場の際は、顔写真付き身分証の確認(免許証、パスポート、住基カード、マイナンバーカード)を行う※年齢制限は各店舗の当日の定めに準じる。※2店舗目以降は、各会場の入り口にてリストバンドを提示。<回遊店舗>contact / HARLEM / SOUND MUSEUM VISION / WOMB<他参加店舗>DJ Bar Bridge / T2 SHIBUYA / CLUB Camelot / MICROCOSMOS / R-Lounge and more<出演DJ>ALAMAKI, ALISA UENO, A.MOCHI, BOBBY, DAIKI, DAISHI DANCE, DJ EMMA, KO KIMURA, DJ KRUSH, DJ MDK, DJ NUCKEY from THE HEAVY HITTERS, DJ WADA, EL BARRIO DISCO CARTEL, FLYINGSPURS, FUTURE BOYZ, 般若, Hatchuck, HAZIME, HIRUMA, 石野卓球, JAMES, JOMMY, KAORU INOUE, 川辺ヒロシ, 川西卓, KAY, KENLOCK, クボタタケ シ, Licaxxx, MAKOTO, 卍LINE, MC LIPSTORM, MITSU, ODD, PUNKADELIX, Q’HEY, REN, SEIHO, SEKITOVA, SHINGO★ 西成, SHOHO, SPICY CHOCOLATE, TAKAP, TAKU, TAKUYA, TASAKA, TOMMY, TOMOAKI.S, TORU TAKAHASHI, WG, YAJI and more【問い合わせ先】渋谷エンタメフェス事務局TEL:03-5430-3462
2016年07月03日週刊「少年ジャンプ」(集英社)にて連載40周年を迎える「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、この度10年ぶりの舞台化を決定。脚本・演出・主演にラサール石井、そしてユージ、原幹恵、池田鉄洋らを迎えることも明らかとなり、さらに併せてキャラクタービジュアルが解禁された。原作は、1976年にスタートし、現在も連載中の秋本治による国民的ギャグ漫画。葛飾区亀有の下町を題材とし、主人公の両津勘吉を中心に様々な時事ネタや流行を取り入れた本作は、連載開始から一度も休載されることなく、2016年秋、遂に前人未到の連載40周年を迎える。コミックスの発行部数は累計1億万部を超え、これまでTVアニメ化や実写ドラマ・映画化など幅広く展開し老若男女に愛されてきた。舞台版としては1999年の初の舞台化から、今回は10年ぶり5度目となった。キャストには、主演のラサールさんほか、原作でもお馴染み、派出所の美男子担当・中川圭一役にモデルとして活躍し、現在はバラエティなどで活躍するユージさん、派出所の美女担当、秋本・カトリーヌ・麗子役に「エイジハラスメント」などドラマ、バラエティ、グラビアで幅広く活動する原さんが参加。もともと原作が好きだったというユージさんは、今回のオファーを受け「海パン刑事かな!と思ったのですが、まさかの中川役でびっくりでした!!」と驚いたという。「ただ、僕はお金持ちではないですけど、家柄、アメリカ育ち、体型などなど、実は中川との共通点が多くて…。これはもう適役ですね!(笑)」と自ら語っていた。また原さんは、子どもの頃ア二メを見ていたそうで「翌週からの元気の源であり、生活の原動力でした!まさかそんな作品に…しかも!?麗子役で出演できるなんて、とても嬉しく思いつつも、今からドキドキです!自分なりの麗子を作っていきつつも、皆さんのイメージを崩さないように頑張っていきたいと思います!!」と意気込みをコメントした。そして、舞台版オリジナルキャラクターとして、両さんとコンビを組む向島三四郎役に池田さんが。また、「ミュージカルテニスの王子様」で向日岳人演じた青柳塁斗(RYO役)、味方良介(Wake役)、章平(MAKOTO役)、北園涼(HIROSHI役)、福澤侑(SATOSHI役)が、イケメン特殊捜査部隊「SOT」として出演。2003年版ではシルバー大佐を好演した池田さんは、「念願の舞台版『こち亀』復活!原作好きの方に声を大にしてお伝えします。この舞台化、ガッカリさせません。ラサール石井さんの『こち亀』愛はホンモノですから。笑えます、泣けます、震えます!『こち亀』ファン必見の舞台です」と熱いメッセージを寄せている。またラサールさんは「初演からご出演頂いていた皆さんは、私含め、年取ったので…(笑)、本公演は私以外一新しよう!ということで、キャストをほぼ総入れ替えしてみました」と今回のキャスティングを説明。「ただ、初演から中川を演じていた伊藤明賢が今回は一転海パン刑事を演じることに!ほかのキャスト陣もかなりイメージ通りで、豪華なメンバーが集まったのでお楽しみに!」と期待膨らむコメントを残した。連載40周年特別企画舞台版「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は9月9日(金)~19日(月・祝)AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京)、9月23日(金)~25日(日)サンケイホールブリーゼ(大阪)にて上演。(cinemacafe.net)
2016年06月06日「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」が10月3日、ピエール・エルメ・パリ 青山で今秋冬の新作発表会を開催した。2015年新作コレクションのテーマ「Passages(移行)」は“躍動の場”や“伝達”という意味を含む。テイスト本来の素晴らしさを重視するに留まらず、スイーツにまつわる美的要素に「演出家」の役割を果たさせることで、作品(スイーツ)の魅力を一層奥深いものにするという、ピエール・エルメが掲げるコンセプトがここに根づいている。かくして、4人の優れた演出家たちが独自の視覚からあらゆる解釈をもってピエールエルメの作品を豊かに表現した。造形芸術家のファビアン・ベルサール(Fabien Verschaere)、写真家のセルジオ・コインブラ(Sergio Coinbra)、イラストレーターのニコラ・ヴィアール(Nicolas Vial)。そして注目されるのが、昨年に続き実現された東信とのコラボレーションだ。東はマカロンの「2015年ジャルダンシリーズ」のビジュアルを担当。今年6月に来日したピエール・エルメ立ち会いのもと、3日間に渡り東のアトリエで撮影は行われた。今回のシリーズではエルメでは初の試みとなる、マカロンにクローバーを載せたフレーバーも登場。新しいジャルダンシリーズの醸し出すユニークな印象と、フラワーアーティスト“東信”の芸術的嗜好とを絶妙にマッチングしたキービジュアルが完成した。そして今回の「PIERRE HERME × AZUMA MAKOTO - LES JARDINS」でのコラボレーションを記念し、色鮮やかな花々や草木を使い東が空間演出した“庭園”がピエール・エルメ・パリ 青山に期間限定で出現。これに伴い同店では、2015年発売予定の新作マカロン「ジャルダン ド ノルデスト/ノルデステの園」の先行販売を含むジャルダンシリーズ特別マカロンギフト(10個入り・3,500円)を、東信監修パッケージで10月13日までの期間限定で販売している。会期中には、購入者に庭園に咲く花を一輪プレゼントするサプライズも。発表会に登場した東氏は、「先月パリで作品披露を行ったが、今回はギフトといった形式での発表をさせてもらった。ピエール・エルメの作るマカロンの味や感覚を、花を使ってビジュアルに落とし込んだ作品となるので多くの皆さんにご覧頂ければ」とコメントした。
2014年10月09日