2020年12月24日 19:00
女子高生、企業のオリジナルキャラも!? “バーチャルヒューマン”最前線
デジタル時代のニューアイコンとして、活躍の場を広げ続ける“バーチャルヒューマン”。どのように誕生し、現在は主にどんな活動を展開しているのか、人気キャラクターを通してその魅力を分析します。
時間の概念を超越するリアルと異なる存在感。
昨今、バーチャルヒューマンが増えている理由を、雑誌『CGWORLD』の編集長を務める沼倉有人さんはこう説明する。
「フォトリアルなCGキャラクターはハリウッドに代表されるVFX(CGやデジタル合成などの視覚効果)のなかで’90年代から研究されてきました。その技術が日本でも普及してきたのです」
現在は頭部を3DCGで作り、首から下を実在のモデルの写真と合成するのが、制作方法の主流。
「メリットは時間を超越できること。年をとらずにもいられるし、10年後の姿も表現できるので」
これまではファッション分野で活躍することが多かったが、キャスターや手話通訳のキャラクターなどその幅も広がっている。
「動画技術も進んでいるので、テレビなどで活躍する機会も増えてくるのではないでしょうか」
実在する人間のような写実的なビジュアル。
実写と見分けがつかない、透明感のあるルックスで人気の女子高生Saya。