2016年5月20日 20:00
不倫、二股、悪女…ドラマの人気のワケは? 女性プロデューサーが裏側を解く
橋本:確かに。前田敦子さん演じるゆり子は、仕事は男勝りにこなしているし、二股恋愛をしているのも過去のトラウマがあってのことで、けっして打算じゃない。彼女のなかではそこに筋が通っているんです。
豊福:善人でも悪女でも、筋が通っているかどうかって大事ですよね。木村佳乃さんが演じている真理亜は、悪女だけれど、目的や行動に一本芯が通っていて、そこにまっすぐ突き進む姿は潔くて美しい。そういう意味で、木村さんのあのしなやかな強さがぴったりで。
橋本:わかります。前田さんも、AKBのセンターを務めてきただけあって、どこか潔さや強さを感じさせる方。
その一方で、主演映画『もらとりあむタマ子』で見せた、等身大のリアルも持っているのが魅力的なんです。
――男性キャストについても伺えますか。
豊福:伊藤英明さんって、作品によって色を変えられる俳優さんなんですよね。伊藤さんにお願いしたのは、ダメな奴だけど、どこか可愛げがある男性を演じてほしいということなんです。シリアスなサスペンスなのに、幸平は、焦ってコケそうになったりしちゃうの。そういう役を絶妙に演じてくださって。
橋本:ゆり子のセリフに「魅力的な男って、どこか隙がある」