2021年2月9日 21:00
古川雄大「どこかミステリアスで…」 色っぽさを感じる俳優の特徴は?
と生真面目な一面をのぞかせた。
「トートって、どこかナルシズムじゃないですけれど、俺に酔いしれろ、みたいなところがあるキャラクターだと思うんです。でも、意識的にやるのは自分に酔いしれているだけで、少し違うんじゃないかなと。僕は自分自身で音楽を作っていることもあって、どうしたら曲や歌詞が人の心に響くかを考えたりもします。でも、僕が音楽を聴いている時に、五感以上のものに触れる瞬間っていうのがあって、すごくハッピーな曲なのに泣けてくるみたいなことがあるんです。楽曲の中に何か作為的なものが見えてしまったら、たぶんそうなれないはずで…。両方のバランスをいい塩梅で表現できたら、その領域にたどり着けるのかな」
官能を刺激する、古川雄大のこの役
『エリザベート』2019年
少女漫画から抜け出たような、妖艶で美しいトートに魅了される。
ハプスブルク帝国最後の皇后・エリザベートと、彼女に魅了された黄泉の帝王“トート=死”との愛を、歴史になぞらえ描いた壮大なラブストーリー。
古川さんは’12年に、エリザベートの息子・ルドルフ役で今作に初参加し、’19年にトート役に。この世のものとは思えない妖艶なトートは大きな話題に。