2021年2月8日 20:00
芳根京子が明かす「北川景子さんだけが悩んでいることに気づいてくれた」
―複雑なキャラクターでもあるため、演じるうえで難しさを感じることもあったのではないでしょうか?
芳根さん私が演じた環菜は周りを翻弄する役どころだったので、役作りの過程で気がついたのは、私の演じ方次第で作品の“色”が変わってしまうかもしれないということ。そう考えるようになってからは、プレッシャーで怖くなってしまうこともありました。
でも、監督とたくさん相談しながら環菜を作りあげられたので、普段だったら感情だけで演じていたようなシーンも、見え方を意識して、頭を使って演じることに。これまでとは違う達成感を味わうことができたと思います。
北川景子さんは、心が安らぐ大好きな先輩
―そんななかでも、忘れられない出来事はありますか?
芳根さん印象に残っているのは、北川さんと2人で面会室にいる後半のシーン。リハーサルの前にした段取りの時点で、北川さんの目を見てお芝居をしていたら、下に水たまりができるくらい涙があふれて、ボロボロに泣いてしまったことがありました。そのあと監督に「もう一回同じことをやれる自信がありません」と伝えたら、「ごめん、もうカット割り全部消しゴムで消しちゃったから同じことしてくれないと困る」