2021年4月16日 19:30
イヴ・サンローランの服にも! 巨匠モンドリアンのカッコよすぎな作品、一挙来日!
大都市のカフェや劇場に通って刺激を受け、作品もキュビスムとは異なる彼独自の画面構成に変化していきます。
線や原色が登場!
父親の病気によりパリから帰省したモンドリアンは、第一次世界大戦がはじまったため、そのままオランダに残ります。そこで同胞の画家バート・ファン・デル・レックに出会い、彼の画法に啓発されて「線と原色」による抽象的な作品の制作をはじめます。
さらに、1917年には芸術家のテオ・ファン・ドゥースブルフらと一緒に、新しい芸術について論じる雑誌『デ・ステイル』を創刊。モンドリアンの造形に対する考え方は、絵画や彫刻だけでなく建築やデザイン分野の人たちにも共有されていきました。
代表作が登場!
戦後再びパリに移りアトリエを構えた彼は、水平垂直線と原色で構成された絵画を制作。いよいよ、モンドリアンの代名詞ともいえる「コンポジション」シリーズが登場します!
1938年、66歳になっていたモンドリアンは、第二次世界大戦の戦火を避けるためロンドンに移住。しかしナチス・ドイツによるロンドン爆撃が激しくなったため、1940年、船でニューヨークに脱出します。
アメリカではすでに彼の作品は評価されていたため、1942年に開かれた初個展でも成功をおさめますが、1944年に肺炎をわずらい、72歳で亡くなります。