2021年6月1日 19:30
「日本の浮世絵には自然の力を感じる」フランスの大女優に与えた影響
なぜかというと、フランスでは私の誕生日でもある5月1日に、愛する人にすずらんを贈る習慣があるからです。ただし、花言葉は、知らないんですよね(笑)。
―すずらんの花言葉は、「再び幸せが訪れる」「純粋」のようです。この映画にもぴったりですね。
カトリーヌさん素敵ね。ありがとう!
芸術は人間にとって基盤になる大事なもの
―ピエール・ピノー監督は日本の文化から非常に影響を受けていて、本作でもひょうが降ったあとの最初のショットは16から17世紀の日本の屏風からインスパイアされているとか。カトリーヌさんは、日本の文化で興味があるものはありますか?
カトリーヌさん私が好きなのは、浮世絵と小津安二郎監督の映画です。いま言われて思い出しましたが、私がこの映画に出演すると決めたとき、バラや自然の力に関する物語と聞いて最初に思い浮かべたイメージは、まさに日本の浮世絵でした。
浮世絵にはそういったものが込められていると感じています。あと、日本は旅行先として行きたい国のひとつですね。
―お待ちしております。いまのコロナ禍で、映画業界は苦境に立たされていますが、今回のことで“映画の力”を改めて感じたことはありますか?
カトリーヌさん映画というのは、人を結びつけることができますし、人の態度や行動について考える機会を与えてくれるものなので、すごく重要な芸術だと思っています。