2021年7月16日 19:40
自分のカラダを使う…! プロが教える「アート鑑賞を楽しむ」簡単なコツ7つ
例えば、日本の絵巻物の放屁合戦を見て「この時代のユーモアはこんな感じだったのか」、フランスの画家アンリ・マチスが描く部屋の壁紙は「かわいい」、初期ルネッサンスのイタリア絵画の画家フラ・アンジェリコの作品は「マリアとキリストの衣装のピンクとブルーの配色がたまらんな」などという具合に。作品をどう見るかには答えがなく千差万別です。むずかしく考える必要はなし!
4.自分だけのアングルを決めて作品を見る
嘉納さん毎回、どんな展覧会でも自分だけのアングルで作品を見ると新たな発見があることも。例えば、キャンバスに描かれた絵画で、額装されていないものであれば、抽象画でも具象画でも、必ずキャンバスの「へり」を見ることに決めます。すると「草間弥生さんはヘリには描かない。モンドリアンはヘリまで堂々とはみ出して描いている」など、作家によって、どこまでを画面と捉えているのかを感じることができます。
オンライン展示を楽しむヒント3つ
続いては、オンライン展示を楽しむためのヒントを嘉納さんに教えていただきましょう。
嘉納さんオンライン展示は、作品を自分の体でとらえることができないのが難点。
一方でオンライン鑑賞のメリットは、ひと言でいうと、より自分なりの鑑賞にカスタマイズできるということ。