2021年8月6日 19:30
美しくて怖くてクサい…! 謎すぎる植物たちの展覧会
例えば、光を感じる視覚は光合成をする植物にとって一番大切なもの。でも、人間のように眼という特定の器官を使うのではなく、全身の細胞で光の方向を感知しています。
同展監修者の三村徹郎さんは、最新の研究について、図録のなかで次のように解説しています。
「最近では、昆虫などに襲撃されていることをその天敵である他の昆虫や、あるいは他の植物に知らせることもできるらしいということがわかってきた」
植物が自分の仲間や虫たちとコミュニケーションをとるとき、音声ではなく身体から発する化学物質を使って働きかけているようです。どんな対話をしているのか、想像をかきたてられます。
巨大なクサい花が登場!
第2章「地球にはどんな植物が存在しているか?」では、巨大、極小、長生きなどさまざまな特徴をもった植物を展示。
ここで一番目を引くのが、ショクダイオオコンニャクの実物大模型です。インドネシア・スマトラ島に自生し、コンニャクの仲間であるこの植物は、世界最大級の「花」が咲くことで知られています。
(この「花」は、正確には小さな花が集まった「花序」です)
ショクダイオオコンニャクは「世界でもっとも醜い花」