2021年9月8日 19:30
「日本は素晴らしい! なぜなら…」注目の英国監督が語る日本への思い
日本のみなさんは他人のことをよく見ていて、自分よりも先に相手を思いやる心を持っていると感じました。僕は「プロペラ」という演劇集団を手掛けていますが、このカンパニーで大切にしていることは「ひとりひとりの仕事がすべての人の助けにならなければいけない」というもの。ほかの人のことも考えながら一緒に作っていこうという意識を持つようにしています。そうすれば、自分が何かを必要としたとき、必ず周りが助けてくれるはずですから。そんなふうに内側だけではなく、外側にも目を向けるという考え方は、日本で生活しているときに教えられたものです。ほかにも、日本人の「本音と建前」はおもしろいなと思っていますし、とにかく語りつくせないほど、日本には興味を持っています。
―ありがとうございます。それでは最後に、観客へメッセージをお願いいたします。
監督まさに現実逃避というか、あっという間にシャンパンを飲んだような感覚を味わえる作品だと思うので、みなさんにもそういう気分になってほしいです。たとえ自分の人生において暗い時期があったとしても、「そこには笑いがある」と感じ取っていただけたらと。それこそがこの物語の本質と言えるでしょう。