2021年9月22日 19:00
聴覚障害者が連続殺人鬼に狙われる…期待の韓国人監督が明かす恐怖の全貌
という夢をあきらめかけたこともあるそうですね。それでも夢を追い求め続けられた原動力となったものは何だったのでしょうか。
監督これは私だけでなく、映画監督としてデビューしてきた多くの監督に言えることだと思いますが、インディペンデント映画よりも商業映画でデビューするのは本当に大変なこと。とにかく長い時間を要します。もちろん、人によっても違うので、すぐデビューできる方もいますが、私の場合は約10年かかってしまいましたから……。その間は、本当につらいこともたくさんありました。
なので、「現実的に考えて自分にはもうチャンスがないから、映画監督はやめてほかのことをしたほうがいいのかな」と思ったことも。それくらいデビューできないかもしれないという不安は、つねにありました。
ただ、そんなときに映画館に行って、ワクワクドキドキしながら映画を観ていると、やっぱり映画を撮りたいなと。そういう気持ちに突き動かされて続けることにしたので、映画館で味わう喜びが自分を支えてくれた原動力になっていたと思います。
―ステキなお話ですね。ちなみに、本作では殺人鬼から逃げている主人公が描かれていますが、監督もこれまでに何かから逃げたいと思ったことはありますか?
監督これは斬新な質問ですね(笑)。