2021年9月29日 18:30
日本が大好き…! ゴッホが日本美術から影響を受けた“美しい絵”が来日
収集するだけでなく、公開・継承することでゴッホの評価形成に大きな役割を果たしたそうです。
日本の芸術家に憧れて…
では、いくつか展示作品をピックアップしてご紹介していきます。
まずは、日本が大好きだったゴッホが、日本美術などからインスピレーションを受けた作品《草地》。春の花が咲く草地を描いた明るく美しい油彩画です。
ゴッホは、「ただ一本の草の芽を研究する」日本の芸術家たちに憧れていました。シンプルなものに本質を見いだす日本美術に触れたことで、自身も素朴な草地の魅力を見つけ、作品に昇華させました。研究熱心だったゴッホは、印象派やパリの前衛芸術なども調べていたそうです。
結婚25周年のプレゼント
《悲しむ老人(「永遠の門にて」)》は、ゴッホが昔描いた自身の版画をもとにした油彩画です。両拳で顔を覆い悲しみに暮れる人の姿は、胸に迫るものがあります。
この作品は、ヘレーネの夫アントンが妻に内緒で購入。結婚25周年のとき、サプライズでプレゼントしました。ヘレーネの喜びの手紙には「驚いて気を失いそうになった」と書いてあったそうです。
糸杉の傑作!
最後にご紹介するのは、糸杉の傑作《夜のプロヴァンスの田舎道》。