2021年11月11日 20:00
脱北者が韓国で女性ボクサーに…差別や偏見と闘いながら見つけた真実の愛
そのほかに好きな監督といえば、是枝裕和監督。作品が目指している方向性やメッセージの伝え方は、自分と通じるものを感じますし、映画のなかのヒューマニズムも心温まるものばかりなので、かなり影響を受けていると思います。
―それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。
監督この作品を多くの方に観ていただき、ジナという人物を応援してほしいと願っています。なぜなら、彼女を応援する気持ちというのは、人が他人に対して向ける自然な心だと思っているからです。みなさんにもこの物語を理解してもらえるはずですし、そういう気持ちを持っていただけると信じています。そして、それこそが「ヒューマニズムはまだ消えていない」ということの証になるのではないかなと。ぜひ、よろしくお願いいたします。
交錯するそれぞれの思いに、魂が震える!
生きるとは、つねに何かと闘い続けなければならないことを体現しているジナの生き方。リングから降りたくなってしまうときもあるけれど、勇気を持って前に進めば、その先には愛と希望があるのだと信じさせてくれる1本です。
取材、文・志村昌美
胸に迫る予告編はこちら!
作品情報
『ファイター、北からの挑戦者』
11月12日(金)