2021年11月25日 22:10
SUPER BEAVER・渋谷龍太「救急車で運ばれ…」 波瀾万丈のバンドストーリー
だから今もお会いした方の本質を見ることを大事にしています。
――音楽や読書が好きになったのは、どんなきっかけでしたか。
渋谷:父親の趣味で家ではずっとハードロックが流れていて。ディープ・パープルやレッド・ツェッペリン、ブラック・サバスなど海外の音楽にたくさん触れてきました。その頃の自分にとって音楽といえば何を言ってるかわからない賑やかなものだったんです。だからこそ小学5年生でオフコースを初めて聴いた時に衝撃を受けました。
――どんな衝撃だったんですか。
渋谷:「うるさくねえ!」って(笑)。
こんなに綺麗な音楽があるんだと思い、そこからはオフコースをはじめ、山下達郎さんや中島みゆきさんなどを聴いていきました。本を読み始めたのは中学3年生の時。ある日、風邪をひいて学校を休んでいたら母ちゃんに「暇なら読んでみれば?」と宮本輝さんの『青が散る』を渡されて。それから良いのか悪いのか、授業中に本ばかり読むようになりました(笑)。
――渋谷さんの人間性に影響した出来事やターニングポイントは?
渋谷:新宿の地元の友達は派手な奴が多くて、そんな中で自分をうまく出せず「自分はいいや」ってコンプレックスに思ってたんですけど。