2021年12月20日 22:10
現代の闇を映し出す…androp、新アルバムは“人と人との繋がり”を意識
「着替えてきます!」と慌てる彼を和やかに見守るメンバー。この4人だからこそ生まれた曲が、このアルバムには詰まっている。
「メンバーみんな、サウナが好きで。『andropのサタデーナイトサウナ』というラジオ番組を名古屋のFM局で担当していたこともあるほど。だから『Lonely』の歌詞に〈ロウリュ〉というサウナ用語が入っていたりします」(佐藤)
「以前この4人でジョン・メイヤーのライブを観にシカゴに行ったことがあるんですけど。『Chicago Boy』はその時のことを思い出して書いた曲です」(内澤)
そして曲のテイストが幅広くなるとともに、内澤さんのボーカルも更に多彩な表情を放つのも聴きどころ。
「今までで一番、歌のレコーディングに時間をかけました。コロナ禍になって自宅で歌録りができる環境作りをしたので、納得がいくまで何度も歌と向き合えたんです」(内澤)
その歌声が、この時代を生きる人に優しさと温もりをもたらす。
「今回のアルバムはどういう瞬間を歌にするかを考えてから作り始めた曲が多くて。ピアスの穴をあける瞬間のような青春の痛みを描いた『Pierce』など、一曲一曲にプロットがあります。