2022年2月9日 19:00
乃木坂46齋藤飛鳥、満島ひかり、坂本龍一ら参加「誰かと出会って、ケミストリーが生まれて音楽になる」と語るMONDO GROSSOの新作
学校で習うことだけなので、たいしたことはできなかったんですが、楽器が好きで。僕はいまでも楽譜が読めませんし使わないのですが、トランペットのようなマウスピースがあるような楽器は、口のかたちと指との組み合わせで音階を作るので、たとえば隣の人と指で押さえるところが違っても同じ音が出せるんですね。
なので、楽譜を見なくても曲を覚えて、自分の型で自由にできるところが気に入って「楽器っておもしろいな」と。それからは、中学生ぐらいのときに、家にあった父親のクラシックギターを弾いてみたりしていました。
――2021年に結成30周年、2023年にデビュー30周年が控えていますが、振り返っていかがでしょうか。
初期はバンドだったので、僕ひとりのものじゃなかったのですが、そのあと自分ひとりになって、とりもなおさずMONDO GROSSOというプロジェクトはひとりでは何もできないんですよね。誰かと出会って、コラボレーションすることで、何かケミストリーが生まれて音楽になることがほとんど。バンドのグループのなかにいてもいなくても、さまざまな人たちと交わって何かやってきたという歴史だと思います。
音楽を通して現状をどう考えていくかがテーマ
――2022年2月9日にニューアルバム『BIG WORLD』をリリースされましたが、どのような思いをこめた作品でしょうか。