くらし情報『父とはもう会話さえもできない… 認知症の父と娘を襲う厳しい現実【映画】』

2022年2月24日 19:30

父とはもう会話さえもできない… 認知症の父と娘を襲う厳しい現実【映画】

と監督が指摘されているように、女性の多くは娘のモリーに共感してしまう部分が大きいのではないかなと。監督自身も、弟さんの介護を経験されたそうですが、それによって物事に対する見方が変わった部分もあったのではないでしょうか。

監督介護やケアに関することは、とても興味深い問題だと考えています。実は最近も死期が近づいている知人男性を目の当たりにした際、多くのプロフェッショナルたちが関わっていることに気づかされました。特に心を動かされたのは、普段私たちがあまり触れ合うことのない介護士の素晴らしい生きざま。本当に心が優しくて思いやりがある方々にもかかわらず、彼らのステータスというのはいまだにあまり認められていないところがあるように感じました。

また、一般家庭においては家族から病人が出たり、子どもがいたりすると「女性が面倒を見るべき」という考え方がいまだに根強く残っているところも問題のひとつ。国やそれぞれの家族によって男性がしている場合もありますが、多くの場合はまだまだ女性に任されているのが現実ではないかなと感じています。


―そういった現状は、どうしたら改善していけるとお考えですか?

監督義務ではないので、あくまでも愛があってしていることであり、弱っている人を助けたいというのは、とても人間的な行為。

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