くらし情報『一級建築士が教える! 「地震に強い賃貸物件」の特徴』

2022年3月5日 19:40

一級建築士が教える! 「地震に強い賃貸物件」の特徴

ですので、新耐震基準で建てられた築41年以内のものがまぁ安心、より手堅くと考えるなら2000年基準で建てられた築22年以内のものが望ましいと言えます。最近はリノベーション物件が注目を集めていますが、特に築年や、古いものなら耐震補強の有無は必ずチェックしましょう。おしゃれな空間も大事ですが、命のほうがもっと大切です。

耐震工法:一番は免震だが、集合住宅はほとんどない!
建物の倒壊や破損などを防ぎ、地震に耐えるための工法を言います。種類と地震の強い順番は次の通り。

  • 免震
  • 制震
  • 耐震
詳しい話は複雑になるので割愛しますが、使われている漢字を見てもらえればおおよその見当がつくと思います。耐震は揺れに耐えられる(でもがっつり揺れます)、制震は揺れを制する(それでも揺れは感じます)、免震は揺れから免れる(ゼロではないがそこまで感じません)、ですね。建物の倒壊は3つとも防げるには変わりありませんが、室内の破損を防げるのは免震と思ってください。
免震は病院や公共施設などに多く、一般の集合住宅ではあまり見られません。

東日本大震災時、私は制震工法のビル内にいて、かなり揺れましたが、倒壊や命の危険などの心配はせずに済みました。

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