2022年3月17日 20:20
「日本から影響を受けていることを出していきたい」鬼才監督が語る日本への愛
日本文化とは昔からつながりを感じている
―そのほかに日本製のシリアルをサムが食べていたり、サムとエミリーが日本語の書かれたシャツを着ていたりしているのも気になりました。小道具に日本の要素を取り入れたのには何か意図がありますか?
監督まだ1度しか訪れたことがないものの、僕は日本が大好きで、大きな敬意の念を抱いています。言葉ではうまく説明できませんが、昔から日本文化とはつながりを感じていましたし、日本語の響きは僕にとっては音楽のようでもあります。
僕は日本から影響を受けていることを隠すつもりはなく、むしろそれをドンドン出していきたいと思っているので、劇中で日本語の書かれたアイテムを登場させました。それくらい僕は日本の文化や映画に対して思い入れがあるので、それをみなさんにも知ってほしいです。
―さらに、この作品では黒澤明監督にインスパイアされて作ったところもあるのだとか。映画マニアでもある監督が、本作に黒澤監督の要素を取り込もうと思ったのはなぜでしょうか。
監督それは、もはや愛のようなものですね(笑)。
人を好きになるのに理由がないのと同じではないかなと。今回は、黒澤明監督だけでなく、セルジオ・レオーネ監督とアルフレッド・ヒッチコック監督という3名からインスピレーションを受けているので、それらが交錯するような映画になっています。