2022年3月23日 19:10
今の日本に必要なSDGsの取り組みとは? 「未来のための17の目標」を解説
「少し前までは、そのゴミを減らすことに注力をしていたんですが、今はそこから一歩進み、ゴミという“マイナス”を減らすだけではなく、新たな発想で“プラス”に変えていく努力が必要とされています。具体的な例を挙げると、今、アディダスは海洋プラスチックを回収し、それを使ってスニーカーを作っています。そういった取り組みをする会社が今後増えていけば、マイナスが減ると同時にプラスが増えていくのでは、と思います」(玉木さん)
海の資源についてもっと意識を向けてほしい、と言うのは坂田さん。
「お寿司でお馴染みのクロマグロが去年まで絶滅危惧種だったというのは有名ですが、実は大衆魚のサバやサンマも、枯渇してきています。そういった魚がスーパーに並んでいるのを見ると“自分1人が食べるのをやめたところで…”と思ってしまいますが、需要が下がれば漁獲量は減るものです。いま行われている無差別かつ魚を一気に捕獲するような漁では、海の資源を減らす一方。エコな漁業で獲られた魚を買うような消費行動に変えることは無駄ではありません。海外では、持続可能な漁業で獲られた魚だけを扱う店があったり、エコ漁業の証明である〈MSC認証の「海のエコラベル」