2022年3月25日 20:10
木南晴夏「宝塚が憧れの原点」 自身2作目となる“ミュージカル”に挑む
木南:いまだにわかってないです(笑)。福田さんに限らずですが、何が面白くて何が面白くないのかは、リハをやって福田さんというか…監督やスタッフさんの笑い声が聞こえてきたら、これでいいんだっていうふうに判断しています。
――木南さんが出演された’14年の舞台『奇跡の人』を拝見していて…。木南さんのアニー・サリヴァンで初めて“先生”ではない“人間”アニーを見た気がしたんです。
木南:そうだとしたら、演出の森(新太郎)さんのおかげです。アニーがヘレンの家に来たのはまだ弱冠20歳、弱視で施設で育っていて…っていうコンプレックスを全然乗り越えられていない状態なんですよね。森さんも、ヘレン・ケラーが頑張る話…もちろんそういう側面もありますけれど、アニーの、完璧じゃなく欠陥だらけの人間だってところにスポットを当てて描こうとしてくださっていたと思います。だからこの作品は演じていて苦しかったですね。
森さんの稽古場は刺激的ではありましたけれど、とても厳しかったです(笑)。
――役を演じるとき、どんなことを考えて演じられていますか?
木南:あまり考えずに演じているかもしれないです。いろんなパターンの演技を考えてこられる方とかいますけれど、私…何も思いつかないんです。