2022年5月3日 21:10
神木隆之介と約19年ぶりの共演! 柴咲コウ「あの時は、神の子だと思っていた」
またそれによって、感情にほだされず、自らの精神も揺らがない、ブレない侑子像を作れたと思います。
――侑子が発する言葉には、時折、格言のような重みを感じました。
柴咲:セリフでちょっと難しかったのは、説教っぽくならないようにすることで。人の気持ちを代弁したりもするので、押し付けがましくならないように、それでいて説得力が出るように、試行錯誤しながら言葉を発していました。
――撮影中に、蜷川実花監督から指示されたことや、演出、手法などで特殊だったこと、印象的だったことを教えてください。
神木:特殊だとは思わなかったのですが、光にすごくこだわっていた印象がありますね。ライトもそうだし、このタイミングでここがピカッと光るように、みたいな。あとはエスカレーターのシーンでは、上下しているはずなのに止まって見えるような画角とか、僕には想像できない考え方や、ものの見方をされる方だなぁと。
柴咲:すごく感覚的な方ですよね。だからそういうものが、演出に出ているのかな。神木:そうだと思います。完成作を観たら、CG演出もすごくて。“アヤカシ”が出てくるシーンの撮影では、監督から「モヤモヤッとしたこんなのが、こうやって来るの。