2022年5月13日 18:00
監督業で新境地の渡辺大知「藤原季節くんには思いのたけを伝えました」
―劇中に登場するカップルは、藤原季節さんと夏子さんがはまり役で演じていらっしゃいましたが、キャスティングへのこだわりについても教えてください。
渡辺さん今回は、僕が仕事をしたいと思っていた大好きな役者さんたちに出ていただけたので、本当にうれしかったです。夏子ちゃんは初めてお会いしましたが、季節くんとはだいぶ前に1度だけ飲んだことがあったので、オファーをOKしてもらってから、同じ店で落ち合うことに。そのときにどういう映画にしたいのか、思いのたけを伝えました。
人とモノを作る喜びを改めて感じることができた
―藤原さんはどのような反応でしたか?
渡辺さん今回は極端に説明ゼリフの少ない脚本にしていたので、季節くんからは最初に「難しいですね」とは言われました。でも、僕としては必要な情報は変にセリフで説明するのではなく、映像で入れることで、そこに流れている空気をイキイキさせたかったというか。セリフもこの2人の関係性を濃くするために使ってほしかったので、あえて観客に伝えようとしなくても大丈夫だということは伝えさせてもらいました。
―本作では監督としての現場を経験することで、新たに学んだことも多かったと思いますが、振り返ってみていかがですか?
渡辺さん役者の仕事だと、現場が出来上がってからの参加というか、与えてもらった場でどう表現するかみたいなところがありますが、今回は全部イチからの作業。