2022年6月16日 19:00
「女性や子どもへの暴力を断ち切るために」韓国の異才が映画に込めた思い
主人公の次女を演じ、プロデューサーも務めたムン・ソリさんをはじめ、長女にはドラマ『愛の不時着』で北朝鮮の人民班長役を演じて注目を集めたキム・ソニョンさん、そして三女には長年トップモデルとして活躍してきたチャン・ユンジュさんがそれぞれ熱演を見せています。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。
イ・スンウォン監督
長編3本目にして、韓国の名匠イ・チャンドン監督から才能を高く評価されているイ・スンウォン監督。長女役のキム・ソニョンさんとは、公私にわたるパートナーとしても知られています。今回は、完成までの舞台裏や現場の様子、そして本作が描いている暴力の問題についても語っていただきました。
―本作は、ムン・ソリさんに見せるために脚本を書き始めたのがきっかけということですが、三姉妹となったのはなぜですか?
監督ムン・ソリさんを主人公にした映画を作るならどんな役がいいかなと考えたとき、頭に浮かんだのが「姉妹」という設定でした。そして、次にどんな役割がいいだろうかと想像したときに三姉妹の次女がいいのではないかなと。なぜなら、長女と妹のどちらもケアしなければいけない立場になるので、この役ならおもしろくなると感じました。