くらし情報『YOSHIKI「芸術をつくっているときは、唯一“純粋な自分”でいられる瞬間」』

2022年7月2日 18:00

YOSHIKI「芸術をつくっているときは、唯一“純粋な自分”でいられる瞬間」

――作曲しているときが、最も純粋なご自身である、と。

人って、“本当の自分”と、“人からこう見られたい自分”の2つがあって、現代を生きる人は、特にその境目がわからなくなっているかもしれない。SNSで“人からこう見られたい自分”を打ち出すこともできますし、同時に他人から評価されたいという気持ちもどんどん大きくなる。僕にもそういうところ、ありますから。でも、芸術をつくっているときは、他者にこう思われたい、みたいな気持ちはゼロ。その曲がどう評価されたいかといったことは、作曲の過程では考えないです。譜面に書いた曲を楽器で弾いたり、聞こえる曲として形にするときに初めて、「こういうふうに聴かれたい」と、他者の視線を意識する。

――YOSHIKIさんにとっての作曲のように、純粋な自分と見つめ合える時間があるのは、素敵なことですね。


音楽でもいいし、絵を描くことでもいいし、料理でもいい。何か、周りのことを気にしなくてもいい、人からどう思われても構わない、という瞬間を持っているほうがいいような気がします。

ヨシキ作詞家、作曲家、伝説のバンド「X JAPAN」リーダーとしてピアノとドラムを担当。

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