くらし情報『YOSHIKI「芸術をつくっているときは、唯一“純粋な自分”でいられる瞬間」』

2022年7月2日 18:00

YOSHIKI「芸術をつくっているときは、唯一“純粋な自分”でいられる瞬間」

――ということは、不器用ゆえに、良いこともあるということ?

はい。例えば、作曲に没頭してしまい2日間くらいぶっ続けでピアノに向かったりできます。ただ一方で、没頭しすぎてアポを飛ばしちゃって、スタッフに「ごめんなさい…」みたいなことも(笑)。でもそれですごいいい曲ができちゃったりすることもあって…。実はちょうど、一昨日と昨日の2日間がそんな感じで、それで一曲作ったんですけれど…いい曲ができました(笑)。

――アポ、飛ばしました?

飛ばしました(笑)。昨日はメールの返信が遅れた、くらいの話なんですが。「すみません、作曲してました」って。
本当は、“作曲の時間は時~時”みたいにできればいいんだけど、創作状態に入ってしまうと、なかなかそうもいかなくて。すべてのことを忘れて作曲している自分が好きな僕と、嫌いな僕がいますね。

――作曲というのは、自分と向き合い、掘り下げる作業なのではないかと思うのですが、自己を愛する手助けにもなりますか?

なりますね。芸術って、嘘をつかないと思うんです。特にメロディは嘘がつけない。メロディは、本当に純粋な世界だと思います。僕は曲を作るとき、99%頭の中で完成させてそれを譜面に書くタイプで、頭の中に鳴っている音楽に耳を傾けているとき、つまり芸術をつくっているときは、もう、本当の自分でしかないというか、 唯一“純粋な自分”でいられる瞬間なんです。

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