2022年7月7日 19:00
間宮祥太朗が、石井杏奈、矢本悠馬と語る「爪痕を残そうと思わなくなったら終わり」
そういう年を経験してから30代に突入できるというのは、今後意味を持つような気がしています。
石井さん私は2年前にアーティスト活動と女優業の両立から、お芝居一本にしようと決めたときです。ただ、私もまだまだがむしゃらに進まなければいけない時期で、振り返る余裕はないですが、みんなで話し合いをしながら決めたことでもあるので、そこがターニングポイントだと思います。実際、人生は大きく変わりました。
矢本さん僕は明確にあって、役者を始めた初日です。実は、それまでは友達からおもしろいとチヤホヤされていて、僕は自分のことを天才だと思ってたんですよ(笑)。でも、大人計画の研究生として先輩たちの舞台稽古を見学していたら、アドリブがあまりにおもしろくて「役者とはこんなバケモノしか活動できないものなのか。俺なんてただの凡人じゃないか」と打ちのめされまして……。
その翌日には、「役者をやめたいです」と言っていました(笑)。でも、あの日の“洗礼”というか、挫折がなかったらいまみたいに自分のやりたいことに対して心を強く持てなかったと思うので、1日目に地面に膝がついて本当によかったです。
自分は何者でもないと思いながらやっている
―みなさんは、ご自身に課している“戒め”はありますか?
矢本さん僕は調子に乗りやすいので、天狗にならないように、つねに自分に言い聞かせています(笑)。