くらし情報『すごいよ昔の日本人…! 美しすぎる「和の言葉」に出会える歌枕の展覧会』

2022年8月9日 19:00

すごいよ昔の日本人…! 美しすぎる「和の言葉」に出会える歌枕の展覧会

展示風景©田山達之

最後の第五章「暮らしに息づく歌枕」では、歌枕がデザインされた工芸品が勢揃い。

家具や調度品、硯箱などの工芸品や、着物、女性の髪を飾る櫛など身につけるものにまで歌枕のモチーフがデザインされています。

身の回りに歌枕デザインがある生活、ステキですよね。桜の着物を着て「吉野」を思い浮かべたり、紅葉デザインの皿を使いながら「龍田川」をイメージしたり。昔の人たちは想像力が豊かで、洗練された生活をしていたことがわかります。

すごいよ昔の日本人…!

すごいよ昔の日本人…! 美しすぎる「和の言葉」に出会える歌枕の展覧会


《色絵龍田川文向付》尾形乾山六口江戸時代18世紀公益財団法人阪急文化財団逸翁美術館全期間展示

「歌枕」のような短い単語だけで美しい景色をイメージできるなんて、考えてみたらすごいこと。「宇治」という言葉だけで「柳や水車」を思い浮かべることができるのですから、歌枕そのものがアートのようです。

しかも、平安時代に生まれた歌枕が時代を超えて伝わり、江戸時代の人たちでも歌枕デザインの工芸品を使い、歌枕をモチーフにした浮世絵などを楽しんでいたのです。


現代では、和歌や歌枕を身近に感じている人は少なくなり、恥ずかしながら私は「宇治」という文字を見てもカキ氷の宇治金時しかイメージできませんでした……。

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